ジャイアンにはもともと「自我が拡大」「誇大妄想」と表現されうるような自意識過剰気味の関係念慮が見られる。過集中状態などの場面で、世界中の現象が自分に関係がある、自分に向けられていると思い込むことがある。このせいでよく「統合失調症」と間違えられる結果になる。
また、「ファンタジー」もある。(自分でなくて)他の人が賞賛されていると、その賞賛されている人を貶めるような醜いファンタジーで頭がいっぱいになる。しかし通常ファンタジーは口に出すことは無い。
もう一つ、「妄想性障害」に間違えられる(診断されうる)ケースがある。「不安から、その不安を妄想的に責任転嫁するファンタジーが確信されるに至り、本人も思い込んで公言してしまう」パターンだ。
例えば現実の家族関係や仕事の関係で自分がこれまで優位を保っていたのが現実的な事情で優位に立てなくなった場合や、依存していた相手が自分に一番の関心を向けてくれなくなった場合に、多くはパートナーに対して相手が「浮気をしている」等の妄想を抱く。実際に浮気相手と思い込んだ相手を攻撃もする。
確信しているような言い方をすることが多いが、本当に(素行調査やDNA鑑定等の)法的・客観的な確認をする場面になるとしぶることも多い。うすうすは思い込みかもしれないと感じて、実際に調べて相手が「シロ」と出たら困るので肝心なところでは調べないのだろう。
要は自分を不安にする事態を自分の問題ではなく相手のせいにする「責任の病的な丸投げ」という意味があると私は考えている。
ASにも似たような「相手が悪い」という発想があるが、ASの場合の「評価や判断の基準自体が自分の価値観から一歩も出ていないから」相手が悪いという話になる。そもそも「どこまで行っても自分自信が当たり前」なので、「人が間違っているのに決まっている」わけだ。
ジャイアンの場合は自分が不安になった場合(依存型ジャイアンの場合は微妙だが)に特に多く見られ、過集中でなく合理的な場面ではむしろ(ファンタジーと同様周囲に見せないけれども)自己突っ込みで自分を責めている。また表面上は多数派に了解も可能であるような表現をとるという違いがある。
非常に頭が良くてしっかりしているのに妄想だけが訂正不能で治療に難渋する「パラノイア」(妄想性障害)が、不安から自己正当化で妄想的に相手に責任転嫁して丸投げしているジャイアンであると考えると、再インストールで「妄想が劇的に治る」という可能性が想像できなくも無い。
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