これまで私はACについて親の環境だけから説明してきた。すなわち見捨てられ不安を利用した親からの「支配」の結果としてのAC的な認知と行動という説明が中心だった。

 しかし他方で、「本人がACにしがみつく」ということも実は頻繁に見かける。これは実はACには本人のほうにも楽(ラク)な、エサ、アメとなる側面があるからであるということが分かってきた。

 ACが定着して、多くは母子の間でAC的な共依存関係が確立すると、一種の定常状態となり、そこから外へと抜け出ることが困難となる。それは、簡単に言えば「抜け出る道は不安につながる」からだ。

 もともと人は生きていくうえで将来は分からないし、他人の心の中も分からないし、その意味での不安は「当たり前」にあるものだ。

 対してACの世界にはこの不安は無い。例えばASの絶対的な「愛着」に支えられることは少なくとも一時的にはAC的な不安を解消するだろう。

 子供の頃からこの共依存が当たり前で成長したとすると、AC的共依存から抜け出る道は全て「未知なる大きな不安」に直面することを覚悟せねばならず、ACから回復する、自立すること自体に大きな抵抗が生じることになる。

 こうして被害者であるはずの子供の側にも「(支配はされても、人格を否定されても)不安が無い」という楽なエサ、アメを捨てきれない事情が生じるという意味でACは「双方向的」な現象でもあるのだ。

固定リンク | コメント (22)

YANBARU
More プロフィール

Search

Calendar

<< 2008/09 >>
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

トップページ

Doctors Blog

ブログの購読

新着コメント

  • のび太とジャイアン1
    • Q (05.27 21:12)
    • み (05.27 14:35)
    • み (05.27 13:37)
    • いさお (05.27 13:07)
  • 受動型ASの真実
    • このこねこ (05.27 12:51)
    • み (05.26 19:21)
    • こだま (05.26 17:21)
    • み (05.26 10:48)
    • み (05.26 10:47)
    • WFT (05.26 05:53)

新着トラックバック