注意欠陥と多動を伴うASの一群がいることは臨床的には明らかで、発達障害を見慣れない医療関係者には表面上の診断に困るケースだろう。
こういうケースと、自閉的な特徴をたくさん持ったジャイアンをどう分類するかについて私はずっと考え続けてきた。このことはこのブログをお読みの人には良く分かるはずだ。
さて多動を伴うASには普通のASの人に加えてさらに困難なストレスが加わる。つまり、「自分自身が落ち着きが無いためにこだわりを実現できない」ということだ。
堅い保守的なASの人は努力の結果も含めかなりの程度、「後悔するなら初めからやるな」という徹底的な時間的継続性、一貫性の世界で生きることが可能だろう。しかし多動を伴うASの人は自らそれを破壊し続けるために、こだわりの部分ではストレスが生じ続けることになる。
また、感覚過敏の部分でも、ADHD的に情報が無差別に雑多な状態で飛び込んでくるので、耐えられないノイズになることが多くなる結果となる。
こういうケース(学童か思春期まで)にコンサータを使うと、本質はASであっても非常に有効である。「本来のASとしての一貫性と過敏性に立ち戻れる」という結果になるからだ。
さて自閉的な特徴を備えたジャイアンとの鑑別であるが、これは私がASの根幹と考える「関連付け志向」とその結果である「全てを説明し尽くしたい認知」、また「人が非常に近く感じられる」特徴の部分ではっきり分けられる。
ジャイアンは根本的に場当たり的であり、過集中の一時を除き関連付けとは正反対の「これはこれ、あれはあれ」という断片的な思考であり、また「人を必要としない」。
もう一つ二刀流のASと一刀流のジャイアンという違いも重要だろう。
少なくとも学童の場合にはADHDと同様にコンサータは有効であるようだ。ASの本体のところには効かないが、ASの本体に反する部分を改善する働きがあるというところが面白い。
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