おそらくASの医局の先輩から、私の診療スタイルについて、「投げ飛ばして受身もさせないような」と評されたことがある。この先輩は、「言語的には厳しく責めながら非言語的に(表情や口ぶりで)フォローする」という高級な芸当が出来る人で、ASや知的障害、依存的なタイプの人は「この先生が通ると正座して待つ」というくらいにコントロールしていた。(ただ決まって人格障害の人は悪くなっていたが)。
依存型ジャイアンは、多くは幼少期に親から言語的にはけなされながらも、非言語的に依存され、「非言語的なつながりこそ真実」と捉える習慣がつき、その結果、自分のほうから伝えたりアピールしたいことも非言語的に表現、行動する。
「自己突っ込み」は言語的な世界の現象であり、「真実は非言語的な世界にある」というスタイルでは、自己突っ込みは生じない!。人をコントロールするにしても見下すにしても、表面上の態度とは異なる「ウラ」で行えば、自分自身に対しても自己突っ込みという責任を負わなくてもいいのだ。
こういう依存型ジャイアンにとって、言語的には厳しくとも非言語的にはフォローしたりするASの態度は、「マタタビ」のように作用するのだろう。このASからの非言語的なフォローをひとたび体験すると病み付きになり、あくなき依存の泥沼にはまり込んでいくのだ。
言語的には責められるような行動をあえてしながら、それにも拘らず「非言語的に赦せ」という要求を繰り返す。ジャイアン出身の境界線人格障害はこうして出来上がる。
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