2008.07.26 12:00 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 3

スティッチ

 ディズニーのキャラクターの「スティッチ」が好きなADHDが何故か多い。娘に聞いてみたが、最初は「強いところ」というが、よくよく聞くと「いたずらする」というところも好きなようだ。

 違法な遺伝子実験で作り出された「試作品」で、いろいろな高い能力を持ち理解だけはできるのに、言葉ははっきり話せず、「触れるものを全て破壊する」という特徴など、いろいろな意味で発達障害の自己評価に重なる部分も多いように思う。

 楽しかったり、はしゃいだり、本人は悪気は無くても、それで動きすぎて周りの物を壊してしまったり、人に怪我をさせたりして結局怒られてしまったというエピソードが時々出てくるが、これは発達障害の子供にとっては(大人でも)実際に繰り返し体験してきたこと「そのまま」だ。

 以前「ジーキルとハイド」の項でも触れたが、ADHDには「悪乗り」とも言うべき「滅茶苦茶やりたい衝動」のようなものがあり、それを野放しにしたら大変なことになることが分かっているので抑えながら生きている部分がある。

 スティッチはそういう潜在的な気持ちをアニメの中で実現してくれるところが好きなのかなと思う。

 ついでに言えば、「触れるものを全て破壊する」スティッチが、リロとの出会いで「居場所」を獲得して行くストーリーは二次障害の激しいADHDにぴったりでもある。スティッチは社会の中のADHDにそのまま重なるのだ。

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