私はADHDにとって自己突っ込みは非常に重要なことであると考え、いろいろな人に自己突っ込みに付いて尋ねてみた。その結果分かったことは、AS積極奇異の人でも厳しい合理的な環境で苦心して育った人にはADHDと同じ自己突っ込みがあること、私が「依存型ジャイアン」と呼んでいる一群の人には自己突っ込みが見られないことだった。
依存型ジャイアン(ジャイアンで依存している人)は、多くはASの家族やパートナーに依存しているので、非常に場当たり的で衝動的であるが、一見「素直」であっけらかんとしており、条件さえ整えばジャイアンとしてはむしろ適応している形かもしれない。
ただし、子供のことなどで「責任」を問題にされる事態になり、依存していた相手から応分の責任を負うことを求められたりすると、突然依存していたことの問題が表面化して身体症状などが出たり、うつになったりする。
私は以下のような事態が起こっていると想像する。
「ジャイアンは依存することによって自分の合理的な思考を停止させて、その代わり合理的な自己突っ込みも停止する」
というのが依存型ジャイアンの認知と思考の特徴だろう。
ジャイアンにとって自己突っ込みは非常につらい現象であり、たまたま現実の場面で専制的なASに依存して、(特に自分が出来なかったことで)何か現実的にうまく行った経験をすると、その場面では自己突っ込みが生じないので、「病み付きになる」。
しかしその依存は長続きすることは無い。ジャイアンにとって「自分の足で立つ」ことは非常に重要なことであり、特に依存させた相手に少しでも「無責任」「不完全」な態度を発見すると、自己突っ込みを止められなくなり、それを意識、自覚しないときにはうつ状態や身体症状となる。
だからこれらのうつや身体症状からの回復は依存を断ち切り本来の砂漠のライオンに戻ることになるが、それは辛い自己突っ込みの日々への復帰を意味する。
しかしジャイアンにはこの生き方しかない。脳がそう出来ているからだ。答えは、「自己突っ込みをなくそうと足掻くことをやめて、表面的な現実のありかたを改善する」ということだ。
ジャイアンにとって依存は躓きの石であり、依存させるASはジャイアン特有の「浅はかさ」に付け込んで共依存に持ち込もうとする有害この上ない相手だと私は考える。
実際完全にジャイアンを依存させ続けることは不可能であり、無責任が露呈してからボコボコにされるということでASも代償を払うことになるのだが。
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