2008.06.08 14:34 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 3

ジャイアンと薬剤

 ジャイアン(自己正当化型ADHD)の人は痛みをはじめとするちょっとした身体の異常に非常に過敏で、身体症状の訴えも細かく、そのためさまざまな薬の副作用が非常に出やすい。

 成人の常用量の半分くらいでもかなりの副作用を訴えるケースが多く、「使える薬が少ない」という結果になる。

 医学的な根拠は少ないが、実はジャイアンでSLEなどの膠原病を合併する人が多いように思うので、何らかの薬剤の代謝の違いがある可能性もあるとは思う。

 例えば統合失調症と間違えられてリスパダールなどを服用すると、激しいパーキンソン症状が出て、身体ががちがちになり、呂律難や流涎も出て、悲惨なことになるケースをよく見かける。

 他には、長時間作用型の抗不安薬で「だるさ」を訴えたり、いろいろな薬でのどの違和感や、吐き気などの消化器症状、軽い頭痛なども多い。

 加えてジャイアンにはもともと(私もそうだが)「薬に頼りたくない」という信念の人が多いので、私はジャイアンと見立てた人が薬を自己中断するのは当たり前であると最初から考えて、かなり詳しく薬の効果と副作用を説明した上で、小刻みな自己調節を勧めている。

 「メジャー」と呼ばれる抗精神病薬は副作用で悲惨なことになることが多いのでまず使わないほうが良い。第一選択は炭酸リチウム、カルバマゼピン、クロナゼパムなどの躁うつ病の薬である。

 ジャイアンの場合、抗うつ薬はリチウムを併用しないで単独で使うと、「躁転」もあるし、かえって不安定さを増す可能性があるようにも思う。独特の薬剤調整の難しさがある。

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