実は私はADDという診断をほとんどしない。なぜなら、もっと情報を集めたら受動型ASであったり、ADHDのAC(ノビ太)であったり、依存型ジャイアンである可能性まであるからで、これらのどれになるかは非常に重要だからだ。
ADHDには幼少期はもともとボーっとしたタイプと明らかに多動なタイプがあり、いずれもほとんど大人になると「脳の多動」はみられるので、全くテンションが低いままのADHDと呼ぶ仲間(いわゆるADDを含め)というのは私はあまり考えない。「多動」というのは「過集中」の時には見かけ上起こりうることで、その意味では私はみんな「ADHD」だと思う。
ただ、「ADHDのACで、自己評価が低く、周囲に合わせないといけないと思い込んでいて、自分の好きなことに出会っていない」というケースは過集中も見られず、見かけ上ADD様に見えるだろう。しかしACを治せば必ずADHDっぽくなる。
受動型ASの場合は、相手に合わせているので、注意深く相手や状況によっての行動の違いを観察すれば鑑別できる。多くは愛着の対象のほうに異常に要求が強くなり、外では非常に協調的である。「ボロを出さない」抜け目無さが見かけ上ある。
依存型ジャイアンも一見分かりにくい。外で優等生になったりすることも多い。その場合は「評価されに行っている」ところがあるので、優等生の場面で誉められた時の反応が参考になる。家庭内で強い相手に依存にして従順になっているときは、一見非常に素直で自己主張もせず、発達障害っぽいトラブルにならないので表面化しにくいが、「責任」が問題になる場面で本性を出すことが多い。
多動が目立たなく、人に八つ当たりもしない、過集中が目立たないというケースの場合は、ADHDのAC、受動型AS、依存型ジャイアンの3つを頭において観察してみることが大事だ。
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