2008.03.10 15:03 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  AC、人格障害関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 7

反抗挑戦性障害の合併

 世間の普通の分類では私が「ジャイアン」(自己正当化型ADHD)と呼んでいるタイプの人は「ADHDと反抗挑戦性障害の合併」と呼ばれているかもしれない。典型的には思春期頃になっていちいち大人に反抗して問題行動を起こす状況になるとこう呼びうるだろう。

 イメージとしては、一般的には先天的な脳の障害の一部としてよりは、虐待なども含む環境への不適応からくる二次障害の結果と考えられているようだ。

 しかし私のケアしているいくつかの家族では、同じ兄弟の中に明らかに異なる二つのタイプのADHDのグループが見られる。

 一方のグループは2歳前から人に執着が無く、どこまでも興味に任せて親を顧みないで行ってしまう。情緒的な反応は乏しく、一つのものは人数分で分ける合理的な考え方をする。これを私は合理的な(単純な)ADHDと考えている。

 もう一方のグループは2歳未満では人見知りがあり、自分に有利かどうかに関わる状況認知能力を持ち、3歳には屁理屈を言って大人を悩ませたりする。一つのものはもちろん独り占めしたがる。負けず嫌いでじゃんけんで負けて泣いたりする。このグループを私は「ジャイアン」と呼ぶ。

 この2者は環境の影響以前に、「始めから脳が違う」ように私には見える。合理的なADHDをいくら虐待しても、ノビ太のようにACになることはあっても、「反抗挑戦性障害」にはなりにくいのではないか?

 対してジャイアンはある意味「初めから反抗挑戦性障害」である。環境によって変化するのは、どこまで露骨な手段をとるかということであり、例えば私は上の立場から何か注意されると、「自分が悪いと分かっていながら逆切れする」ことが(表面的な行動に出さず、ファンタジーの中まで含めれば)当たり前だ。

 だから世間で言われる「反抗挑戦性障害」はDVの家庭で力ずくで抑えるやり方をインストールしてしまったケースが、思春期以降になって親よりも強くなってやりたい放題しているというようなケースだろうと思う。

 私の考えでは、別の物が後からADHDに付け加わったのではなく、もともとADHDに反抗挑戦性障害になりうる脳の働きの一群が居るということだ。

 治療はボーダー型のジャイアンと同じく、実は「再インストール」という劇的な治療が可能である。

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