2008.02.11 02:16 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  AS(アスペルガー)関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 6

ASの言語の非対称性

 ASのことは「m2氏に聞いたほうが早い」と最近思うが、外から見た様子を私が記述して、本人の立場から解説をお願いするのが良いかと思う。

 「ASの空気が読めない」ということに関連して、私が常々感じるのは、まず「ASの人は非常に感情的、情緒的な思考法をするにもかかわらず理屈っぽく表現する」という根本的な分かりにくさがある。

 その上に、「言われた言葉は極端に文字通り受け取る」のに対し、「発する言葉は詩的象徴的表現で、文字通りではない」という非対称性があると私は思う。

 外面上の印象として、他の人からの言葉をあれほど文字通りに受け取るのだから、本人の言っていることも文字通り受け取ればいいのかと思って対処すると失敗する。

 実際には先の「ある意図に基づく行為」という風に深読みするので「本当は文字通りに受け取ってはいない」のだが、その深読みしていることは周囲のASで無い人の想像を超えており、また、周囲の多数派の期待通りの受け取り方(空気の読み方)と微妙にずれるので、表面上は文字通りにしか受け取っていないように見えるのだ。

 その結果ADHDのように本当に状況理解が出来ないと思われ、逆にASから出てくる態度や言葉が非常に遠回しの深読みを要する複雑な表現であることは周囲からは想像しにくいことになる。

 少なくともADHDには、「自分と同じように空気が読めない」ようにしか見えないので、当然ASの言葉もそのまま文字通りに受け取ると、またちゃんと伝わらない結果になる。

 ADHDは発するときも受け取るときも文字通りである。ASは受け取るときだけ(多数派の解釈と一致しない意味で)「文字通り」で、逆に発するときは深読みを要する詩的象徴的表現であるという非常に難しい特徴がある。

 ちなみに受動型ASはジャイアンに似た表面的な受け取り方をするので、以外に本当の意味で文字通りに受け取ることもあるのが不思議だ。

 

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