ジャイアンACで「褒められると苦しい」という話を何名か聞く機会があり考えた。

 最初は「親のジャイアンから徹底的につぶされて自己評価が極端に下がっているから」という風に考えてきたが、どうやらまったく違うメカニズムでそうなることがあるようだ。

 ジャイアンは褒められると相手の意図を問わず表面的に舞い上がって調子に乗ってしまう。表面的な世界に生きる悲しい性だ。そのせいで、例えば「いい嫁」と言われたら「本人の主義とか性格に関係なくいい嫁たるようにがんばる」ということになる。

 もともとジャイアンは人の言いなりにはなれないところもあり、周囲にあわせて優等生だけしていると本来のジャイアンの部分に大きな不全感を感じ、うつ状態やパニック障害様の身体症状(ふらつき、動悸、過呼吸、吐き気、下痢など)が出現して多くは身体的に不調となる。

 それらの症状で心療内科に受診してよく話を聞いてみるとADHDのACであり、ACの治療をしてくるともともとはジャイアンだったことがはっきりしてくる。   

 褒められて調子に乗りすぎて本来自分が出来ないところまでがんばってその結果病気になるところまで行ってしまうのだ。

 だから、褒められて頑張り過ぎてきた元優等生のジャイアンACはこれ以上褒められることに初めから怖さを感じる。

 これはAC的心理というよりも経験からの素直な学習というべきものとも考えられる。

 しかし私自身、ジャイアンの家族からの相談では「とにかく褒めなさい」と盛んに勧めてはいるのだが。

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