精神疾患に見える発達障害シリーズ⑧
発達障害と解離性同一性障害
私は今解離(多重人格)を伴うADHDとASの人を診ていて、本人(その度変わる)からいろいろなことを教えてもらっている。パッと見意外に見えるが、よく考えれば解離性同一性障害にもともと発達障害があったというケースは多いだろう。
受動型ASの人は、「状況に流され続ける」という徹底的に受身の生き方なので、学校や家庭などで「状況」があまりに違うと、結果解離に近い状態になる。
ジャイアン(自己正当化型ADHD)は、都合が悪いときに「覚えていません」という現実否認の解離はあるだろう。
もうひとつ、合理的なADHDはあまりに合理的で、もしも「ぐちゃぐちゃした感情」や「理不尽な目に遭うこと」がどうしても回避できない現実の状況の中では、その合理的には受け止めようもない部分を別の人格の形で受け止めるということもありうるだろう。
こういうプロセスで、実は発達障害に解離が合併することは少なくない。私も最初は目を疑ったが、考えてみれば解離になりやすい人たちであるとも思える。逆に言えば、解離性同一性障害を見たときに、ベースに発達障害がある可能性を想像できると診療の幅が広がるだろう。
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