精神疾患に見える発達障害シリーズ⑦

その他のいろいろな人格障害と診断されている発達障害

 私の経験では、最終的に私がADHDやASと診断した人の以前の診断名は多彩だった。

 受動型ASの人が「依存性人格障害」、「回避性人格障害」、受動型ASの人が夫や彼氏など愛着の対象に対し支配的な態度をとる状況で「自己愛性人格障害」など。

 ASもADHDもストレスが強くて、反応性に混乱したり暴れたりしたときに「情緒不安定性人格障害」、「失調性人格障害」など。

 ADHDのACも訴えの内容や過剰反応したときの行動自体は「境界性人格障害」に表面上似ているので、表面的な診断上はつけられうる。

 いずれも発達障害であるから、「もともとの性格的に」あり、ある時点から後天的に「病気」として急に始まったものではないという特徴から診断されるのだろう。

 一生懸命にきちんと診断基準に当てはめて診断しようと努力されているのは分かるが、残念ながら上記のいろいろな診断名をつけても「だからこう治療すれば」という治療に役に立つことは少ない。むしろそういわれた本人や御家族が落ち込むマイナスのほうがはるかに大きい。

 最初から子供のころからの自閉的な特徴(偏食、服装へのこだわりなど)や、注意欠陥、状況が分からないなどの発達障害を疑う生活歴を聴取していれば、発達障害の診断は比較的容易で、診断された後にコーチングや環境調整、周囲からの理解の道も開けてくる。

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