精神疾患に見える発達障害シリーズ①
--統合失調症に見える広汎性発達障害
広汎性発達障害(今は自閉症スペクトラムということが多くなった。アスペルガー症候群はこの中のIQが70以上のものを言う)の人の多くは非常に生真面目で、正直、完ぺき主義で、ずるいことができない。表情の変化に乏しく、マイペースで、対人緊張が強く社交的ではない。まずこの見かけからして「統合失調症の病前性格」および「病後の無為自閉的な特徴」と似ている。
「外を歩く人の声が自分のことを悪く言っている」「みんなが自分にいやがらせしている」というのはASの人の当たり前の訴えだ。これを統合失調症の被害妄想とどう区別できるか?
幻聴もある。詳しく聴取しないと幻聴と区別が難しい「聴覚過敏」もある。感覚全般は過敏で、触られたのを殴られたといって殴り返すこともよく見られる。
情緒的に反応しやすく、死ぬとか殺すとかの極端な言語表現もする。思い込んだら確信犯で、結果として暴力を振るうこともある。
この状態を「被害妄想などの病的体験に支配された幻覚妄想状態」と区別することは表面上難しいことも多い。
実際ASの人が統合失調症と診断されていることはすくjなくないだろう。結果としてたくさんの抗精神病薬を服用すれば、副作用でボーっとして見かけ上は本当の統合失調症の人と区別することはますます困難となるだろう。
<鑑別のポイント>
統合失調症は「発病前はごく普通」ということが多い。幼少期からのこだわりや自閉症的な諸特徴(偏食、服装など身に着けるものへのこだわり、感覚過敏、強迫症状など)を注意して聴取すればASと鑑別できる。
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