2007.08.13 00:30 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  AS(アスペルガー)関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 9

ADHDという解決

 ASの人の愛着に関わる深刻な情緒的な問題に、意外に「ADHDが相手となると解決する」ということが分かってきた。

 例えば「受動型ASの家庭内暴力」という現象があり、外では大人しいのに家で愛着の母親に対してのみ暴言を吐いたり時には暴力も見られるのだが、この場合も母親が(ジャイアンでない)シンプルなADHDであると泥沼化しない。

 なぜなら、シンプルなADHDは情緒的に反応しないために、暴言に対してもはっきり言うか、無視することができる。これが多数派であると親のほうが病気になり、逆に親がASでも過剰反応して悪循環に陥る。

 受動型ASの場合には特に「相手に何かさせなければ自分が動けない」ので、どんな方法でも相手を動かすしかなく、その結果が暴言になることもあるのだろうと想像している。特に「神経を逆なでする」ような強引な言葉や行動をすることが多い。

 シンプルなADHDは「自分が楽しければいい」と欲が少なく、また親切で相手に100パーセント親身になれる。でありながら情緒的な揺さぶりにまったく反応しない。この点が特に受動型のASの本人にも楽に感じられることもあるだろう。

 私は世の中に「AS-ADHDカップル」が多い理由のひとつがこの辺りにあると考えている。「ジャイアンにASが引き寄せられる」のとはまた違うパターンのカップルのあり方だ。

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