2007.07.11 23:10 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  AC、人格障害関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 19

ジャイアンの教育ママ

 ジャイアンは本来は自分が目立ちたい。自分が注目を浴びて、すべてが自分の思い通りになってほしい。

 しかしその通りになることはそれほど多くない。特に結婚して主婦となった場合、本来ADHDで家事は得意でないことも多く、また、主婦と子育ては注目を浴びたり評価されたりすることが少なく、何よりもジャイアンが大好きな(見た目の)「華やかさ」に欠ける。 

 他方でジャイアンは表面的に学歴偏重だったり、古いホワイトカラー偏重であったりする。

 もうひとつ、ジャイアンは「直系親族に愛着に似たこだわりを持つ」 という特徴がある。

 これらの結果「ジャイアンの教育ママ」が出現することとなる。 自分が得るはずだった注目を子供が浴びるために強迫的に子供の成績にこだわり、強引に子供に自分の好む進路(公務員などが多い)を押し付け、何よりも恐ろしいのは、「」期待に添えなかったときに悪し様に言う」ということだ。

 心境はこうだ。「私が自分の楽しみを諦めてまで子供の学業成績のためにこれほど頑張ってきたのに子供は私の気持ちも分からないで期待に応えようととしない」「私がこれほど一生懸命に期待しているのが分からないのか!」という強い思いが、大事にしてきた子供をボロクソに言い続けるという行動に現れる。

 その結果自己評価が極端に下がったASやジャイアンの子供がジャイアンのACとなる。子供がジャイアンの母親に愛着を持ったASであるときには事態は深刻だ。

 母親と娘が両方ともジャイアンである場合には、「親子ではあるが優位を争って子供を徹底的に叩いて評価を落とす」という経過になることも多い。

 解決方法は、ジャイアンの母親自身が子供にのしかかることを断念して、自分自身の好きなことのために努力するということだ。比較的若いうちであれば、ジャイアンであることを指摘して、ジャイアンらしい生き方を探すことで結果として子供も助かるということになる。

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