ジャイアン語録2 「私はそうしろとは言ってない。あんたが自分でやったことだ」
同じことを言われた経験を持つ人も多いだろう。子供やパートナーに対し、行動や顔つき、口ぶりなどで散々プレッシャーをかけてジャイアンの思い通りに従わせた挙句に出てくる決まった言葉だ。
言われた(従わされた)ほうから言えば、「あんたがそうするように散々いろんなことをして強制的に仕向けたくせに何をいまさら責任逃れをするか!」ということになるのだが、この言葉の意味を想像してみよう。
ジャイアンの頭の中では、注意欠陥が極端になり、「これはこれ」「今は今」が甚だしくなっていると想像する。そうすると、プレッシャー発言のときは「たまたまそのときにそう思っていたことを言っただけ」 で、その後の時点では前に自分の言ったことや態度に出したことはすっかり忘れている。
つまり、見ている周囲の人からすれば、明らかに前の発言や態度は「相手を思い通りにさせるための一貫したごり押し」という風に映ることが、本人の中ではぶつ切れで一貫したこととは捉えられていないと私は想像する。
私はジャイアンが何でも責任転嫁するように見えるのはこういうことが起こっているのだろうと想像している。「一貫した自分の行動の責任」というコンセプト自体がもともと希薄なのだ。
一貫した行動、発言として受け取ると、「ごり押しして相手を従わせた挙句にその責任まで認めないとんでもない自己中」ということになる。実際自己中には違いないのだが、ADHDの極端な特徴でも少し違う説明は可能だ。
だから受け取るほうは、傷つくくらいなら、「ジャイアンは一瞬一瞬がバラバラなのだ」と想像して、すべてのジャイアンの行動をバラバラに受け取るようにしよう。そうすれば傷つくことが少しは減らせると思う。
ちなみに同じようなことはASも口にするが、ASの場合は「自分が言外にどれほど周囲の人を振り回しているか気づいていない」と想像する。
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