2007.05.13 23:56 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  AC、人格障害関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 7

マザコンのジャイアン

 私はこれまでADHDは人を必要としない。人に愛着しないグループをADHDとしてASと区別すると考えてきた。

 しかしジャイアン(自己正当化型ADHD)という不思議な(自分もながら)ADHDのグループを考えると、「直系親族への執着」とも言える現象が実際に観察されることが多い。

 例えばマザコンのジャイアンは実は多い。女性のジャイアンは長男と娘に依存的(かつ支配的)になる。このあたりは表面上ASの場合に非常に似ているのだ。不思議なのパートナーにはむしろ執着しないように見えることが多いことだ。

 ただこの「直系親族への執着」をAS特有の絶対的な愛着とよくよく比較すると、質的にはかなり違うものであると私は思う。ジャイアンの執着はほとんど直系親族だけであるのに対し、ASの場合はパートナーに強い愛着が見られる。

 また、ジャイアンの執着は「相手がどう思っているかにお構いなく」であり、「世間体を気にする」、「お金の使い道として」という形になることが多い。ジャイアンの母親へのジャイアンの息子の執着の場合には妻を度外視した(特に金銭や物を貢ぐ)絶対服従となることが目立つ。

 このことと、「親孝行」などを表面的に提唱する表面的な宗教に没頭することとは関係がありそうだ。

 私はジャイアンの母親から無視されて弟をいじめた。ADHDとして「理解」を求めたというのを通り越していた部分があるのを感じる。感情全体を病的に押さえつけてこの問題を切り捨ててきた形だが、実際は今でもカミさんに代わりに実家に接触してもらい、母親とは接触を断ったままにしている。

 多動型の素直で合理的なADHDに比べて、ジャイアンはぐちゃぐちゃしている。情緒的に割り切りが出来ず、AC様の状態がなかなか治らない時点でジャイアンだった可能性を考えたほうがいいのかもしれない。

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