感情移入の質問があったので、まとめて書いてみよう。

 まず「なり切ってしまう」ほどの感情移入をするのは特に多動型のADHDで、登場人物の気持ちになりきってしまい、一緒になって泣いたりする。私はテレビによく登場する女優さんの中にはたぶんADHDだろうと思う人(S.O氏など)がいるが、「この人にしか出来ない迫力」という演技を超えたような演技力があり、これは私は「ADHDとしてなり切っているだけ」とも思う。

 ちなみにこれを説明してみると、「あれはあれ」の認知を極端に押し進めていって、「今は今」で、過去とも「いつもの」自分自身とも離れて役柄に没入してしまうというようなことが起こっているのだろう。 

 正反対の位置にいるのは孤立型のASの人で、こちらはまた「徹底して鑑賞者」だ。映画も「お芝居が上手」で、結局見せるために作られた「作り物の映像」でしかない。自分は自分の立場から動かず「鑑賞している人」であり、劇中の世界は虚構でしかない。

 「自分がない」受動型の人にはまだ突っ込んで聞いたことはないので分からない。

 微妙であるのは積極奇異型ASの人だ。私が思うには、ADHDと同じ仕方での感情移入はおそらく無いだろう。ASの人は非常にしっかりとした「自分の立ち位置」を持っていて、そこを離れるのは難しいと思うからだ。

 だから、おそらく積極奇異型ASの人の「感情移入」は、「AS的な共感」というようなものなのだろうと想像する。「自分も同じように感じる」という場合に、自分と相手の境界が不鮮明となり、あたかも没入しているかのように感じることはありうるだろう。

 言ってみれば、ADHDの感情移入は「相手の世界に飛び込んでいってしまう」という形であるのに対し、ASの感情移入は「自分の世界に引っ張り込む」という形で劇中人物と自分とがひとつになったように感じるのだろう。

 私の感じている違いを何とか言葉で表現してみたが、どしどし感想をお願いします。

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