2007.04.23 23:07 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  AC、人格障害関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 13

自業自得と自意識過剰

 自己正当化型ADHDが立ち直れるかどうかは、結局単純なことだが「自業自得」を認められるかどうかにある。

 自己正当化型ADHDはACでなくても、殊に自分に対する評価に関することで、「何でも自分に関連しているように受け取る」ところがある。この点では非常に統合失調症に近いと感じることも多い。これは「自意識過剰」と呼べるような特徴だ。

 ところが事不利なこと、自分に都合の悪いことになると、「相手のせい」で、「自分は与り知らない」という発想になるのが不思議だ。何でも自分に関係があると思っていたくせに、「責任」はまったく自覚しない。

 言ってみれば自己正当化型ADHDは「世界にただ一人」という感じで、最初から最後まで人が見えていない。ことごとくが「一人相撲」で、傍から見れば「自己中心的な思い込みの中で生きている」という見かけになる。

 相手から態度や言葉ではっきりと反論や抗議を示されても、それが「自分の行動の結果として起こった」と認識できないために、「ただ相手が勝手に怒っているだけ」ということになり、その結果「なだめるか、恫喝する」ということになる。物を与えて機嫌を取ろうとすることも多い。

 だから自己正当化型ADHDの自覚としては、「もともと自分に関係ないことは世の中にたくさんあるが、周囲の人から言われたことは自業自得として認識する必要がある」ということだ。

 この「認識する」ということは、「自らの責任を自覚して、自分にはそういう問題点がありつづけていることを意識しつづける」ことだ。幼児的に「ごめんなさい」で済ませようとする自己正当化型も多いけれど、それでは不足で、謝っても物をあげても帳消しには出来ない。

 結局本当に自分の問題を意識しつづけているかどうかは、「その後の本人の実際の行動が変わったか否か」で判断するしかない。行動を変えられない場合には自業自得の自覚とは言えない。

 一日24時間「自分は自己中な人間で、その結果人傷つける可能性が高いので言動に気をつけつづけなければならない」と意識しつづけるしかない。AC的な思い込みとの違いは、厳然たる「事実」の客観的な理解の結果としての認識であるということだ。

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