以前にADHDの「AS被影響症候群」について述べたが、同じように自己正当化型ADHDにも被影響症候群がありうる。ある意味でASの場合よりも被害が大きい。
ASの人は愛着で近い相手に支配的となったり、「こだわり」で強制したりするけれど、「本人も選択の余地がない」、「相手はかけがえのない愛着の相手として自分勝手な仕方であるが大事にすることはする」、「本人自身もこだわりで苦労している」ことが相手からも推察できるので、相手の痛みが比較すると少ない。
自己正当化型ADHDは、「相手を落とすけれど、それは自分が上に立つことだけを目的としている」という感じで、相手は人間として見えていないので、ある意味愛着よりも相手のダメージは大きい。徹頭徹尾自己中心的だ。
また自己正当化型ADHDは、「ADHDでありながら、自分の要求を通すためのノンバーバルな表現(表情や「言い方」などの感情表現)jを部分的に使える。繰り返し何度もしつこく言い続けたり、強い口調ですごんだりするのは、おそらく幼少期に「これは使える」と学習するのだろう。文字通り「ジャイアン」だ。ADHDのACや受動型のASなどはイチコロである。
だから子供がADHDで、また思春期前後からADHDのACになると、ほとんど「家来」「下僕」状態で逆らえないということも起こる。ASの子供の場合にはその親に愛着を持った場合は同様だ。大人になってまで服従し続ける。
ケアは、親(やモラハラの加害者)の正体と、自分自身の反応であることを客観的に理解することだ。何が起こっていたか、まず冷静に理解することから回復は始まる。
自己正当化型ADHD当事者の立場を想定すると、「人をたいそう威圧して、情緒的に押さえつける」ことを実際に行動しながら、そのことに気づきもせず、相手の被害の重大さを全く自覚しないという意味で、「結局一度はみんなから完全に見放されるしか救いはない」という風に私は思う。
私自身はそういう経過をたどって生きてきたので、今思えば自業自得、かえって嫌われるのが思春期前でよかったとも思う。
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