2007.04.17 00:18 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 8

自己正当化型ADHDのケース③

自己正当化型ADHDケース③パニック障害様

 年配女性に多いパターン。本人の主訴はパニック障害様の身体症状と軽度のうつ状態で、毎回カウンセラーにDVの被害や、セクハラ、夫や子供の愚痴、結婚前の別の男性への思い等をひとしきり話し、周囲の人のせいで自分はどれだけストレスがあるか、そのせいでいろいろな症状に苦しんでいることを訴えていく。「更年期かしら」という感じで心療内科に受診する。

 こちらからの何かの助言を求めるわけでもない。話を肯定して聞かないと立腹してドクターショッピングのように通院先を変える。

 ひとしきり話せば満足して、それ以上の治療は求めない。薬は抵抗がないが、自分の勝手な好みで薬を要求し、副作用を大げさに訴えるので薬剤調整は難しい。

 通常は「社会不安障害」とか「パニック障害」という診断名で、重症の精神科的病名を嫌う。自分には問題はなく、周囲の人が問題であるので自分は被害者被害者としてストレスで病気になっているという自己理解だ。

 親族の情報をつぶさに聞くと、親や子供、夫などに発達障害がいることが多く、また親族からの客観的な情報を取れると診断しやすい。親族から聞く情報と内容はずれることが多い。

 通常のDV被害の人と違うところは、「そのたびにストレスの原因となっている相手の人が変わったりする」ということだ。子供が落ちつけば夫、夫の件が落ちつくと母親に対する愚痴に変わったりする。

 一見発達障害っぽく見えない人が多く、家事が出来ないことも、うまくうつ状態のせいにしているので、ADHDらしく見えないことも多い。

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