2007.04.16 15:00 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  AC、人格障害関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 8

自己正当化型ADHDの経過

 私は自己正当化型ADHDをこれまで主に大人のケースでモラハラ加害者の「ジャイアン」になっているケースと、人格障害に酷似した「自己正当化型ADHDのAC」として捉えてきたが、最近は「もともとは同じ素因を持っていて、後に合理的に成長しているケースもかなりある」という風に考えるようになった。

 自己正当化型ADHDはADHDとして状況はわからないのだが、「自分が不利にならないための悪知恵」という領域の知恵は小さいころから結構働く。また親への執着は(ASとはまったく違う形で)あり、幼少期弟や妹をいじめることが多い。

 もうひとつ、「ACが非常に幼少期に形成される」という特徴があると考えている。自分に対する評価を感じることが出来、ADHDとしての二次障害は非常に小さいころから受ける。だからACの治療としてはかなり集中的にしっかり治す体制が必要になる。

 普通のADHDとの違いは、直感的な表現を使えば「特有の派手さ」がある。カリスマ性というか、アピールの強さと、自分が正しいと信じて疑わない確信のようなものがあり、AS(特に受動型)の人はここに惹かれるのではないかと思う。

 幼少期の環境によって、重症のACになるか、ジャイアンになるかが分かれるが、成人後の経過としては、一度徹底して二次障害となって重症のACとなったほうがかえって合理的となる可能性が大きく、逆説的だが本人には幸いだ。

 逆に甘やかされたケースは治療が難しい。カウンセリングでも、最初は「思い込みの激しさがひどい」と思っていたADHDのACの人が、回復してきてみると自己正当化型であったということも多く、その場合はもう一ラウンド別の治療をするということになる。

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