2007.03.21 15:05 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 3

発達障害と金銭①ADHDの浪費

 ADHDにとって現実に生きていく上で金銭的な浪費が一番の困難となることは少なくない。ギャンブルや借金、自己破産等。 

 ADHDの浪費は基本的には、「今日は今日、明日は明日」という場当たり的な時間認識の結果として「長期的な金銭管理のイメージの欠如」から来ることが多いと思う。

 私が接したADHDの人で一番極端な人は、「今日使うパチスロのお金と、月末に払う借金の支払いは別の話」というくらい場当たり的な発想をしていた。

 その感覚を(無理やりに)説明してみると、「月末に直前になっていろいろ金策をして払えれば問題ない」、「これまでも何とかなってきた」ということになる。実際は周囲の人に借りたり、別のカードを作って穴埋めをしたり、あるいは「ある程度借金がたまったら一気にまとめて昼も夜も働いて一気に返す」という論理になる。

 呆れるのを通り越して感心したのは、「先に本当に高価だが欲しいものを借金で買って、これの支払いために働くということにした方が働く気になる」というADHDもいた。「支払えなければ売れば良い」と言う。究極のADHD的に刺激を求める発想だ。払えない不安など微塵もない。

 ここまで行けば、「ギャンブラー的な生き方」としてひとつのスタイルになりうるのかもしれない。あればあるでいくらでも使ってしまう代わりに、天災などで急に財産を失っても前向きで落ち込むことはない。「生きるためにギリギリ」のほうが刺激がなくならずにある意味で充実した人生でもあるのだろう。ただ他の人と同居するのは無理だろうと思う。

 ADHDとして理解は出来ないことはないのだが、金がなくなる不安を持った他の大多数の人との間で理解しあうことは困難であると思う。(私は「節約型ADHD」なので、実は理解に苦しむ)。

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