2006.12.27 12:35 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  AS(アスペルガー)関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 3

AS被影響症候群

 私自身最近気づいたことだが、ASの人と近く接し続けると、(多くはADHDの場合に)「認知と思考がASのようになって意欲が低下する」という現象があり、仮にAS被影響症候群と名づけた。

 ASの人の認知と思考の重大な特徴として、「あらゆることに可能性が一つしかない(もしくは無い)ように考える」という面があり、よく「想像力の欠如」と表現されるのもこの特徴だろう。お金に困った場合などには特に激しくなるようだ。

 ADHDから見ると、「どこへ行っても袋小路で、あらゆる可能性が閉ざされて出口がない」という話ばかり聞くことになり、著しくADHDの活力を削がれる状況になる。実はそれだけでなく、「本人を救いたいという気持ちを逆手に取られて脅されている」に近い状況も出現する。

 私自身もこの状況に陥っていて、最近回復したのだが、必要なことは、「これはAS的なゆがんだ認知の結果でしかない」、「現実の可能性は依然として無限に広がっており、努力は必要だが意志の自由は何も無くなっていない」ことを確認することだ。

 だから私は、少々厳しいことを承知の上で、ASの人に「変わろうという意志が無いということか?」と聞くことにした。他の可能性を見なかったことは本人の自己責任で、誰のせいにするべきでもない。

 ASの人の袋小路の言葉を本気で聴くのを止めよう。これはASの思考法でしかなく、そこから脱出する責任は(少なくとも診断とコーチングを受けている場合には)AS自身にある。

 ASの人から袋小路の言葉が出てきたら、「あなたがそう思っている限り誰もサポートは出来ないよ」と言うしかない。

 ASの人はそう言われる理由をきちんと理解して、自分の言葉が周囲でサポートする相手に及ぼす影響について自覚する努力をするべきだと私は思う。 

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