2006.12.26 01:36 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  AS(アスペルガー)関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 4

「事実」と「意志」

 このところカップルや親子の相性など、実はよく見られる発達障害の現象について説明して来た。

 ADHDは思い込みが激しく、ASは想像力が乏しいので、このあたりでこういう「事実」をどう捉えるかについて再び注意しておこう。

 「こういう風な経過をたどる人が多くいる」ことは、「こういう経過しかない」ということとは全く違うことであり、また現実の一人ひとりの人生は、「意志」に基づく部分もあり、説明のとおりに行くはずが無い。

 ここでの説明は、「何が起こっているかについての理解に役に立つ」参考資料でしかなく、逆にここで私がこう書いたことを根拠に前向きに努力することを放棄している人がいれば、全く持って迷惑な話だ。私は逃げ口上の根拠を提示したくてこのブログを書いているわけではない。

 「何が起こっているか」について、理解するところはあくまでも出発点であって、どんなに困難でもその先にはさまざまな経過の可能性があるというのが「事実」だ。

 ASは(殊に将来の豊かな可能性に関する)想像力に乏しいので、もともといろいろなことを必然であるかの様な表現をするが、これは「こじつけのゆがんだ認知の結果」であり、「事実」でもなんでもない。

 またADHDのACは思い込みが激しく、「こうなる」と書いてあると「そうなのか」と思い込んでいまう傾向があり、それも「もっと自分の頭で考えなさい」というべきところだ。

 当たり前のことだが、「生きたいように生きれば良い」。その代わりその責任を人に擦り付けることはやめよう。

 私は「意志」の力を信じる。発達障害には特別に困難な問題もあるが、一途な意志の力もある。同じ思い込むのであれば、「出来るはず」「何か方法はあるはず」と前向きに思い込もう。

 

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