2006.12.25 20:56 |  診療  |  研究  |  その他(医療関連)  |  ADHD関連  |  AS(アスペルガー)関連  |  YANBARU  | 推薦数 : 3

家族の診断

 ここまで夫婦や親子の組み合わせについて書いてきたが、私が接するケースで、ADHDやASが家族の中で「単独」というケースは実は少ない。むしろ大半が発達障害で、多数派が家族の中では少数派になるというケースがよくみられ、「この人だけは多数派」と見えていた人もよくよく見れば発達障害であったという場合も多い。

 だから私は家族の発達障害疑いのことでメールで相談されるケースに、「ご家族にもいる可能性があります」と指摘することにしている。

 実際、二次障害の起こり方を理解するためにも、また家族がそうだるということは本人の診断の何よりも大きな根拠になりうるので、先に家族が自分自身の発達障害に気付き、理解することは大事なことだ。

 特に自己正当化型ADHDや二次障害の重いASの場合、本人に告知する方法には非常に慎重になる必要があり、その場合に、「まず家族の話として発達障害の情報を共有する」という方法は有効だ。

 また、告知する場合にも、容易に想像できるように、私自身がADHDであることは非常に有利に使える。「私もそうだが」と言えるからだ。自己正当化型でよほどの(ADHDから言うのも何であるが)無神経でない限り、当事者を目の前にして否認するわけには行かないだろう。

 子供が自閉症とか、相手がASやADHDとかを疑う場合、自分自身について自己診断をしてみることは非常に有益だ。

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