自己コーチングガイド各論② ASの自己理解そのE (こだわり)
E.ASの「こだわり」の脳の特徴を理解する。
多数派は どんな対象に対しても、適当なときにある物事への注意集中を開始し、適当なときに切り上げ、また適当なときに再開することについて、まんべんなくコントロールが容易にできる。
逆に、あることに集中していても、いつでも切り上げられるように「脳の全体を使う」というような集中の状態にはならず、常に日常生活全体の中で「バランスよく」集中の状態がコントロールされる。
パソコンで言えば「システム全体を調整するプログラムが常駐して、一つ一つのタスクを適宜コントロールしている」というイメージとなる。
これに対しASは、注意集中も考え方も好みも、ほとんど全ての認知と行動が「変化に対応できない」特徴を持ち、それが時として合理的な説明が不可能なことから、「こだわり」と呼ばれることが多い。
パソコンで言えば「一つのタスク、プログラムを立ち上げると、電源を切るまで終了できない」というような形で融通が利かない。
私はASの人の脳は、「ワーキングメモリが異常に大きい」というイメージで捉えている。一時に思い浮かべる時間の長さ(未来と過去に数年以上)も、訴える事柄のディーテイルの細かさも、膨大なメモリが無いと収容できない。
この脳の状態をそのまま実行に移せば、外からは「異常に融通が利かない」「頑固に状況の変化に抵抗する」「不合理なこだわり」という印象となり、ここが一番ASの人の理解されにくいところだ。
あなたの生活で上記の説明に当てはまることがありますか? 具体的に書き出してみましょう。
この困難さを克服する方法は、「物理的社会的に変化の少ない環境に身を置くようにする」という方法しかない。
関心の範囲を思い切って絞り、パソコンで言えばシングルタスク、プログラムを一つしか使わなくても仕事に支障をきたさないような生き方をする。
例えば研究者や職人、時にはスポーツ選手、アーチストなど、狭い領域のことしか考えなくてもいいような生き方を出来れば、ASはむしろ「才能」に転化できると私は考えている。
周囲の人の理解は別にまとめる予定であるが、周囲からは「こだわりは了解不能でも本人もコントロール出来ないので仕方が無い」と考えるしかない。本人も好きでこだわっているわけではなく、どうしようもなくこだわりがある。だから「こだわりから来る本人の人生へのマイナスを最小限にする」ということを本人も周囲の人も考えていくしかない。
上に書き入れたあなたの困難さに対して、上記の工夫を具体的に考えてみて書き入れてみましょう。
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コメント
コメント一覧
>「多数派は、どんな対象に対しても・・・まんべんなくコントロールが容易にできる。」
多数派の人達は、これらの行為を、無意識に行っているのですか?
なんでそんなに複雑な作業を、いとも簡単にできるのか不思議です。
真似する事すら、できません。
やはり脳の基本的な動きの違いによるものなのでしょうか。
ASの場合、ある対象物に一度意識が注意集中すると、それが継続してしまいます。
まさに「勝手にロックオン」状態で、その回路を意識的に切断することは困難です。
どこまでも自動的に対象物を追尾して、とまりません。
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