ADHDやアスペルガー等の発達障害と多数派との認知の隔たりは非常に大きい。同じものを見ても違う理解をする。言葉もほとんど違う意味に受け取られると考えたほうがいい。

 だから私は、(当たり前だが)「お互いに理解しようと努力するしかない」とみんなに説明している。自分の理解で相手の行動を評価したり、怒ったり、注意したり、叱ったりの反応をする前に、評価に必要な情報をちゃんと得るだけでも非常に手間がかかる。

 まず事実関係を、具体的に、映像を描けるくらいに時系列でこと細かく聞き、その各段階で「あなたはどう思ったか」を詳しく聞くと、相手がどう理解しているかがやっと分かる。そういう作業をした後で、「どこをどうすれば良かったかな?」と聞けば、叱る必要は無い。

 実際は強引に自分の物差しで一方的に相手を評価し、自分の理解を強制する形で注意したり叱ったりしていることで終わっているケースが教育でも福祉でも非常に多い。

 この場合本人は「意味が分からないけれど責められた」という体験をするだけで、何もプラスにならないどころか、二次障害や相互不信が悪化するだけだ。

 「自分と相手は根本的に違うのだから、評価や反応をする前に、理解しようと努力をする」という当たり前のことが多数派には困難なようだ。

 私が「発達障害は少数異民族」「異文化理解」と協調するのはこういう意味だ。

 http://www7.ocn.ne.jp/~k-goto/henkutu.htm

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