私自身も見逃していたケースがいくつかあったが、強迫性障害という診断の人に実際はアスペルガー症候群(以下AS)であった人が何人か居られた。
一つのケースは、思春期からの入浴に時間がかかるという不潔強迫の症状で、ある県立病院で厳しい行動療法を行い、退院時には一時症状はよくなったがすぐに再発し、その後本人が「大人のいじめに遭った」「元主治医を訴えたい」と言い続ける経過になっている。
ADHDにも強迫症状はあるが、私の臨床経験では、ASやADHD等の発達障害の強迫症状に行動療法は効かない。
SSRIや時にはジプレキサ等の抗精神病薬は有効だが、本当の治療は発達障害を診断して、その発達障害ならではのストレスを理解し、現実的に解決するコーチングを行なうことだ。
発達障害を合併しない強迫性障害との鑑別は、偏食や服装などの生活上のこだわりの有無、症状の不合理さを自覚しにくい点、またストレスにより強迫症状の重症度が大きく変動する点などがポイントだ。
私自身もそうだが、「疑わないと診断できない」ところが難しいところだ。
http://www7.ocn.ne.jp/~k-goto/as.htm
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