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震災乗じ「海外移籍話」、東北大研究者らにメール 「研究できない」は風評
2011.4.7 22:44

 東日本大震災後に、海外の大学や研究機関から東京大や東北大の研究者らにヘッドハンティングを働き掛けるメールが相次いで届いていることが7日、分かった。

 鈴木寛文部科学副大臣が大学関係者から聞いた話として同日の記者会見で明らかにした。日本での研究活動に制約があると決めつけた「風評被害」だとして不快感を表明した。

 鈴木副大臣は具体的なメールの数などを明らかにしていないが、東北大などの相当数の優れた研究者らの元に海外から「被災で大変で研究活動ができないだろうから、これを機に移ってきたらどうか」などと「海外移籍」を持ちかける話が相次いでいるという。

 文科省もこれまでに震災を理由に研究者が「海外移籍」した事例などについて把握していないとしているが、こうしたメールは実在する研究機関から出されているという。ただ、日本での研究活動が震災で制約を受けたとする前提に立った内容になっており「実態とは異なる風評(被害)だ」(鈴木副大臣)と不快感を表明。「正確な情報を発信し、研究施設の復旧に取り組み、正面から対応したい」と震災に乗じた“日本の頭脳流出”への警戒感を示した。

 東北大は材料科学で学術論文の被引用数が世界3位(1999~2009年、トムソン・ロイター調べ)になるなど、理工系の研究が盛ん。産経

頭脳流出か、有るんですよね!困りますよね!

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外国人医師の受け入れ拡大「とんでもない」- 医学部長病院長会議が見解

 研修などを目的とした外国人医師の日本での医行為を認める「臨床修練制度」について、入国手続きを簡素化するなどの見直しが行われたことに対し、全国医学部長病院長会議(会長=黒岩義之・横浜市立大医学部長)は2月17日の定例記者会見で、「どんな医師が来るかも保証できず、国民が納得しない」と反対する姿勢を表明した。

 外国人医師の臨床修練制度は、開発途上国の医療水準の向上に貢献することなどを目的に、研修のため来日した外国人医師が日本国内で診療を行うことを特例的に認める制度。昨年6月に閣議決定した「規制・制度改革に係る対処方針」、同じく9月の「新成長戦略実現に向けた3段構えの経済対策」では、医療技術の指導など研修以外の目的でも特例を認めたり、手続きを簡素化したりといった見直しを行うこととされた。
 これを受け、厚生労働省は2月10日、都道府県に省令改正を通知。外国人医師は来日の際、外国で医業停止処分を受けていないことの証明書や帰国証明書などを添付する必要がなくなった。

 この制度で外国人医師の受け入れ実績がある岩手医大学長の小川彰顧問は、新たに追加されたような目的で来日する医師はいないというのが現場の感覚だとして、「閣議決定の目指すものが見えない」と指摘。制度の目的は開発途上国への寄与に特化すべきだと強調した。その上で、「制度見直しが経済対策の中でいわれており、医療ツーリズムやTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に広がっていくのではないか」との懸念を示した。

 さらに、手続きの簡素化についても、「どんな医師が来るかも分からない。これで国民が納得するのか」(嘉山孝正相談役・国立がん研究センター理事長)、「医師の国家間移動は、自国民の安全を守るためにどうするかという視点がなくてはならない」(福島統広報委員長・東京慈恵会医科大教授)との意見が示された。
 省令改正は既に通知済みだが、同会議は「事前に十分な説明もない。今後の対応を考えたい」としている。キャリアブレイン

もう発令してるんでしょう?検討もなく発令したんですか?

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奈良の女子大生が回帰熱 国内患者は数十年なし

 奈良市は6日、奈良県在住の女子大生(20)が回帰熱を発症したと発表した。市によると、国内では数十年、患者の報告がない。女子大生は2日から入院中で、発熱はあるが経過は順調という。

 回帰熱はダニやシラミを媒介に伝染し、人から人には感染しない。女子大生は9月上旬、ボランティアでウズベキスタンに滞在していた。【共同通信】

なじみの無い病気!世界は広いね!

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マダガスカルの医療に奉仕する日本人女性の活動

 アフリカのマダガスカルで看護師、助産師として活躍する牧野幸江さん(77)と平間理子さん(70)の取り組みを知ってもらおうと、「国際看護師の日」に当たる5月12日、東京都内で活動報告会(世界銀行東京開発ラーニングセンター主催)が開かれた。都内の会場と現地をテレビ電話で結び、牧野さんと平間さんが、マダガスカルの医療事情を報告した後、参加者との質疑応答を行った。看護師や看護学生ら約150人が会場を訪れ、医療体制の整っていない国でのやりがいや苦労話に聞き入っていた。

 牧野さんは京都市生まれ。1958年にカトリックの修道会に入会し、札幌市内にある天使病院の産科病棟で7年間、助産師として働いた。その後、台湾とフランスの助産所を経て、79年にマダガスカルに渡り、同国第2の都市、アンチラベのアベマリア産院に勤務。81年にいったん帰国し、都内の聖母病院で定年を迎えたものの、「貧しい国で母子の健康のために働きたい」と、94年に同産院に戻った。

 アベマリア産院(35床)は産科、小児科、内科の3診療科で、医師3人、看護師2人、看護補助5人、助産師8人が働く。一昨年に3階建ての手術棟が完成し、翌年1月から帝王切開ができるようになった。ここで牧野さんは、未熟児の世話や分娩介助の補助などを行っている。
 マダガスカルの医療設備は不十分だ。レントゲン撮影装置も大きな病院にはあるが、機械の故障や技士の不足で、「骨折をしてもその日に撮ることができない状態」だという。保育器も2台しかないため、牧野さんは「3人ずつ、6人の未熟児の世話をするので、眠る時間がない」と訴える。同産院では、体重が1400グラムになると保育器から出し、病状に問題がなければ1600グラムで退院させているという。
 医療費を支払えない患者も多く、同産院は赤字の状態が続いているが、牧野さんは「入院費の半分をジャガイモとニンジンで支払う人もいる」と苦笑する。食事を満足に取れないため、「母乳の出が悪く、(乳児が)栄養不良になる」ことも悩みの種だが、最も欠けているのが院内の管理体制だという。支援物資を受け取っても、「ただでもらった物を大切にしない。管理教育の必要性を痛切に感じている」という。

■院内はごみの山、病棟婦長も不在

 一方の平間さんは、北海道釧路市生まれ。札幌市の看護学校を卒業後、64年に修道会に入り、68年から聖母病院で12年間、看護師として勤務。その後、神戸市の海星病院を経て、91年にマダガスカルの首都アンタナナリボの病院に修道会から派遣された。

 この病院(108床)は内科、小児科、救急、眼科、整形外科、脳外科、産婦人科などの診療科に加え、ICU(集中治療室)も備わる総合病院だ。93年に看護学校を新設し、2002年には看護師課程もスタートさせた。平間さんは現在、医療器材の管理やメンテナンスなどの責任者を務めている。「こちらの方は機械の管理の知識があまりないので、壊れたら壊れっ放し」という状態だ。
 派遣された当初、病院で平間さんを待っていたのはごみの山だった。「(器具が)滅菌か使用済みかも分からなかった。まず掃除から始めました」と振り返る。当初は、病棟を管理する婦長もいなかったという。職員に「責任者は誰」と聞くと、「看護師免許を持っている人は全員」と答えるありさまだった。医療機器だけでなく、食器やシーツ類などの盗難も相次いだという。

 マダガスカルでは、金の切れ目が「命の切れ目」になりかねない。例えば、国立の病院に入院しても、点滴液、針、絆創膏、アルコールなど、すべてを買わないと治療してもらえないという。救急車も有料だ。平間さんは、「栄養士、薬剤師、保健師といった専門職の学校があると、もっと健康面で生活レベルが向上し、子どもの死亡率も下がるのではないか。教育の中で、(職業への)責任感を育てられれば」と期待を込める。

■「言葉だけでなく、気持ちが大切」と牧野さん

 途上国で働く人たちへのアドバイスとして平間さんは、▽健康▽人や土地を好きになる努力▽人間関係構築までの忍耐力―の必要性を示し、国内のNGO(非政府組織)への参加など、さまざまな選択肢があることを指摘。牧野さんは「聞くことはだいぶできるようになったが、今でも小2ぐらいしか話せない」と明かし、「ジェスチャーでも通じる。言葉だけでなく、気持ちが大切」と語った。

※ 現地に粉ミルクなどの支援物資を送っている「シスター牧野を支援する会」は、寄付を募っている。詳しくは同会のホームページhttp://www.ne.jp/asahi/sister/makino

【マダガスカル】
 アフリカ大陸の東に位置する島国で、面積は日本の1.6倍。約190万人が暮らす首都アンタナナリボでも、下水道などのインフラ整備は進んでおらず、医療水準も低い。外務省によると、病院の医療機器も不十分で、CT(コンピューター断層撮影装置)が国内に2台しかない上、稼働していないことも多いという。マラリアや性感染症、ペストなどが蔓延し、世界保健機関(WHO)の最新の統計で平均寿命は加盟193か国中150位の60歳だった。昨年1月のクーデターで軍が大統領府を占拠し、ラヴァルマナナ大統領が辞任。その後、暫定政権が発足したが、今も混迷が続いている。

キャリアブレイン

世界中にはいろんなところで日本人が頑張ってるだよね!皆に知ってもらわないと!

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厚生労働省は昨年夏、「チーム医療の推進に関する検討会」を設置し、看護師の業務範囲を拡大すべきかの検討に入った。医療機器の使用や薬の投与など、看護師の「診療の補助」について、保健師助産師看護師法(保助看法)では、医師の指示がなければ行ってはならないと定めており、同検討会では法改正の是非をめぐって激しい議論が繰り広げられている。そんな中、初期症状の診断や処方を行う米国の「ナースプラクティショナー(NP、診療看護師)」に注目が集まっている。大分県立看護科学大の大学院は一昨年春、日本初のNP養成課程を設置。現在、国内の3大学で養成しているが、今年春には東京医療保健大や北海道医療大でも始まり、全国にすそ野を広げている。医療の日進月歩とともに高度化する看護の現場―。胎動する新時代の看護の現状を探った。

【 「いわゆる『3分診療』の解消。そして、無医地区で活躍できるような看護職を育てたい」―。日本NP協議会会長で大分県立看護科学大の草間朋子学長は、NP養成課程の設置に至った経緯をこう説明する。急増する看護系大学院で高度な技術や知識を持つ人材を養成し、深刻化する地方の医療崩壊に歯止めを掛けたい考えだ。
 同大では5年前、学内にプロジェクトチームを設置し、指導教員やカリキュラムなど教育体制の準備を開始。教員12人を米国に送り込み、NPを養成する大学や実際の現場を視察した。また年2回、米国の姉妹大学からNPを招いて国際会議を開き、NP養成の歴史や教育内容などの情報収集にも努めたという。

 NPの定義について、草間学長は「ケアだけでなく、医療行為の一部も提供できる看護師」としているが、日本の医師法などでは、医師・歯科医師以外の診断や処方は認められていない。このため、同大では一昨年の秋以降、NP養成課程の修了者の診療行為を一定の範囲内で認めるよう、国に特区提案を出している。しかし、これまで2回の申請で厚労省側は、医師法を理由に「特区として対応不可」と回答。これについて政府の規制改革会議は、同省に再検討を求めている。同大では既に3度目の申請を終えており、今春早々に結果が発表される。

 日本でNPを制度化するため、草間学長は、▽国民の理解▽看護界の合意形成▽他の医療職の理解▽行政の理解―の4つの必要性を示しているが、医療界の意見は割れている。日本医師会がNPの導入に反対の意向を表明しているのに対し、日本外科学会など外科系5学会は昨年11月、外科医の過重労働を解消するため、NPの早期導入を求める要望書を厚労省に提出している。
 また、病院側も制度化に前向きだ。昨年夏に日本病院会が実施した調査では、NPが安定期の糖尿病や高血圧症の外来診療を行うことについて、会員病院の半数以上が賛成と回答。全国自治体病院協議会もNPの養成に賛成の意向を示している。
 民主党は政策集インデックスで、専門的な臨床教育を受けた看護師の業務範囲を拡大し、医療行為の一部を分担させる方針を示しており、厚労省の足立信也政務官もNPの活用に前向きだ。さらに、規制改革会議は昨年末の仙谷由人行政刷新担当相への提言で、「医師の負担を軽減するため、『診療看護師』資格を新設し、一部の医療行為を診療看護師が担うことができるようにする」ことを医療分野の重点課題の一つに挙げている。

■ケアかキュアか、制度化を阻む「看護観」の壁

 一方、当事者となる看護界の意見は割れており、日本看護協会(日看協)もまだ明確な見解を明らかにしていない。こうした背景には、二つの問題が複雑に絡んでいる。一つ目は、日看協が認定している専門看護師(CNS)と認定看護師(CN)の存在だ。
 CNSの認定を受けるには、実務経験5年以上の看護職(保健師、助産師、看護師免許のいずれかを所持)が、看護系大学院で指定された単位を取得しなければならない。また、CNでは実務経験5年以上の看護職が半年(600時間以上)の教育課程を修了する必要がある。昨年度までに認定されたCNSは全国で302人。一方、CNは現在5794人に上り、いずれも急増している。こうした現状から、新職種の創設ではなく、CNSとCNのさらなる活用を求める声もある。これについて草間学長は、「ケアをより深めた専門看護師と認定看護師ももちろん必要だが、診療看護師は看護の業務範囲を広げることでチーム医療に貢献する。目指す方向が違う」と指摘する。

 二つ目の問題は、看護師はケアをすべきで、キュア(治療)の領域に足を踏み入れるべきではないとする「看護観」の壁だ。しかし、米国でNPとして活躍する緒方さやかさんによると、1960年代の米国でもこうした議論が沸き起こったという。「それが、NPができる前も、実は患者のニーズに応じて、優秀な看護師は既に診療行為に近いことをしていました。ケアとキュアの融合というNPは、次第に看護界に受け入れられていくようになりました」。

■保助看法の「診療の補助」でよいとの意見も

 保助看法上の「診療の補助」のままでよいとする意見もある。医療現場では医師の指示の下、法律を拡大解釈する「グレーゾーン」でやらざるを得ないため、明確な線引きがかえって邪魔になるとの見方からだ。草間学長はこれについて、「今やっていること、社会が求めていること、そして行うべきことは分けて考える必要がある」と指摘。「系統的な教育を受け、それが制度化されていることが、安心、安全な医療の提供につながる」と強調している。 

大分県立看護科学大の大学院が、国内初のNP養成課程を設置してもうすぐ2年。4月には東京医療保健大と北海道医療大の大学院も新設するほか、福岡県の聖マリア学院大もNP関連の科目をカリキュラムに組み込む。東京医療保健大が開設する急性期医療のNP養成コースは国内初。全国に145病院を持つ独立行政法人・国立病院機構との連携で強力な実習体制を可能にした。一方、北海道医療大では、専門看護師(CNS)の専門科目にNP科目を上乗せするという新たな試みを始める。NPが制度化されていない現状を踏まえ、CNSの資格も取れる二本立てのカリキュラムを作成し、学生の不安解消を図った形だ。養成大学の増加に伴い、多様化する教育の現場―。先行する2大学の現状を取材した。

【■実体験を学問で裏付け、目からうろこ

 昨年12月、都内港区にある国際医療福祉大の東京青山キャンパス。5階の教室では、NP養成課程の1年生8人が「疾病管理学Ⅱ」の講義を受けていた。この日のテーマは「急変時の対応」。人体モデルの心臓部に聴診器を当て、さまざまな異常音に耳を傾ける。「実際は、聞こえた音をカルテに書くことになります」と講師の重政朝彦さんが説明した。
 看護基礎教育では、異常音について深く学ぶことはないが、多くの看護師は現場でそれを体感している。これまでの実体験が講義で学問的に裏付けられる瞬間、「あの音はこういう意味だったのか」と、まさに目からうろこの状態だという。
 学生の一人で、大阪市内の病院で看護師として働く中山法子さんは、週2回の講義のため、大阪から高速バスで通っている。「机上の勉強がつながっていくのが分かり、楽しかった」と、その充実ぶりが伝わってくる。糖尿病看護の認定看護師(CN)だが、「たとえ制度化されなくても、疾病管理を学んで無駄になることはありません」と意欲的だ。

 国際医療福祉大がNP養成課程を設置したのは昨年春。代謝性障害と循環器障害を中心に、慢性疾患の管理を外来で行える診療看護師を育成している。教員側のモチベーションも高く、医師21人と看護職3人が学生を全面的にサポートする。立ち上げから携わっている湯沢八江教授は、「医療の安全を考えると、医師が診察し、ある程度の治療方針が出ている患者の疾患管理はNPで十分です」と強調した。

■多様な人材、薬剤師免許の学生も

 一方、国内初のNP養成課程を設置した大分県立看護科学大は、慢性期医療に重点を置いた「老年NP」と、小児外来で活躍できる人材を養成する「小児NP」の2つのコースを開いている。学生は現在、1年生5人と2年生3人の計8人。介護老人保健施設や訪問看護ステーションなどで慢性期医療に携わった経験のある看護師が大半だが、中には薬剤師の免許を持つ学生もいるという。「限定的な処方も目指しているので、大変心強い」と、同大の草間朋子学長の期待も大きい。

■3分野の単位履修、試験合格でNP協議会が認定

 NP養成教育の平準化を目指している日本NP協議会は、米国などの例を参考に履修要件を設定。それを満たした学生への認定証の発行を予定している。看護職(看護師、保健師、助産師など)として5年以上の臨床経験を入学要件とし、診察診断学、薬理学、疾病病態論の3分野に関する講義、演習、実習(14単位以上)を主な履修科目として43単位以上を取得した上で、同協議会が実施する試験に合格しなければならない。

 大分県立看護科学大では、2年次の6月までに実習以外の全科目の履修を終える。講義・演習では80点以上を合格点とし、9月の実習前には「客観的臨床能力試験」(OSCE=オスキー)も受けなければならない。実習(14単位)は14週間で、このうち8週間を総合病院の外来で行う。大学の関連病院を持っていないため、県内にある大分岡病院に協力を要請し、医師の指導の下、さまざまな患者の診断について実践的に学ぶ。実習を無事に終え、翌年2月に修了時試験、3月に日本NP協議会の試験を受け、これらに合格すると、修士号と同協議会の認定証の両方を取得できる。

 今年春に1期生が卒業する予定だったが、学生側から「もう少し学びたい」との要望があったため、学内の長期履修制度で卒業時期を1年延ばす運びとなった。来年に1期生と2期生の両方が卒業することから、草間学長は「それまでに何とか制度化してほしい」と願っている。

 米国では、1960年代にナースプラクティショナー(NP、診療看護師)の養成がスタートした。当初は米国看護協会や医師会からの反発も強かったが、90年代に入ってその役割が広く評価されるようになり、98年を境にNPの診療行為に対する診療報酬上の評価が全州にまで拡大。州政府のNP資格の取得者は2004年時点で、急性期や成人、ファミリーなど11領域で計14万人に達した。また、日本人NPの数も増加傾向にあり、言葉や文化の壁を乗り越えながら、全米各地に活躍の場を広げている。現地で働く2人の診療看護師と麻酔看護師(CRNA)に、米国のNP制度の現状や日本での制度創設に向けた課題について聞いた。
 コネティカット州の内科医院に勤務する緒方さやかさんは一昨年秋、NPなどに関する情報を発信するウェブサイト「チーム医療維新」を開設した。同年春、大分県立看護科学大の大学院が国内初の養成講座を開いたことから、制度創設に向けた議論を活性化する手助けをしたかったという。開設から既に1年が過ぎたが、読者からの反応も上々だ。「留学を目指している看護師の方、将来、看護職に就くことを考えている方、米国のNP課程にいる日本人学生などからメールを頂きました」と緒方さん。

 緒方さんは東京都出身。父親の転勤で米国に渡り、高校時代から在住している。イェール大大学院で看護師(RN)とNP資格を取得後、現在は同州のクリニックで、成人・婦人科NPとして月―木曜の朝から夕方まで、外来患者の診療を行っている。
 米国では、NPの裁量権が州によって大きく異なる。定期的なカルテのチェックなどで医師による一定の監視が必要な州もあれば、NPの開業が許されている州もあり、米国NP学会の調査では、NP全体の4%は開業しているか、開業したNPの下で働いていることが分かっている。一方、薬の処方は基本的にすべての州で可能だ。約半数の州が医師との何らかの連携を求めているが、モルヒネなど中毒性の高い薬の処方についても、ほぼすべての州で許されている。
 こうした州の取り決めが存在する一方、法律上の細かい規定はそれほど多くないという。切開なども各自が十分な訓練を受けた上で、最終的に自己判断で行っているのが現状だ。この点について緒方さんは、「よい意味での“適当さ”が裁量権を広げた」と話す。

■米国のまねでなく、日本独自の制度を

 日本でのNP制度化に向け、緒方さんは、▽患者の声を聞く▽職種間の「縄張り争い」をやめる▽米国のまねではなく、日本独自の制度を考える▽周術期、介護施設、訪問看護など、医師不足の影響が大きい分野のニーズを確かめる―の4点の必要性を強調する。日本独自の制度に関しては、認定看護師(CN)を診療報酬上でより評価するとともに、その教育を厳格化した上で、限られた分野での処方や検査の権限を与えることも議論されているという。

■妊婦以外の女性の基本的な健康サービスも必要

 ペンシルベニア州でウィメンズヘルスNP(WHNP)として活躍する儀宝由希子さんは阪大在学中、著名なWHNPのスーザン・ワイソッキさん(現・全米WHNP協会会長)の講演をたまたま聞いたことがきっかけで、その道を志したという。「当時、関心を持っていた看護学と女性学の両方を見事に結び付けられる仕事だと思った」と儀宝さんは振り返る。
 02年に阪大を卒業し、保健師、助産師、看護師の3つの免許を取得。日本では助産師がWHNPに最も近いと考えた儀宝さんは、都内の愛育病院で助産師としてのキャリアの第一歩を踏み出す。しかし病棟勤務だったこともあり、「妊婦以外の方や妊娠を望んでいない女性のケアにかかわることができず、どこかで学ぶ必要があると感じた」という。同院で4年間勤務した後、ワイソッキさんのアドバイスもあり、米国留学を決意。エモリー大大学院で一昨年、NPの資格を取得した。

 WHNPは思春期から老年期まで、幅広い年代の女性の健康をサポートするのが仕事だ。儀宝さんはこうした経験から、妊婦以外の女性についても、子宮がん検診や月経トラブルの相談など、基本的な健康サービスが必要だと訴える。日本でNP制度を導入する際も、「日本の医療者がまだ十分に対応できていない女性の基本的なニーズを満たす担い手として、WHNPのような専門職の担う役割は非常に大きい」と強調する。

■「寄り添う」から「自分で判断し責任を取る」へ

 CRNAとは、術前麻酔診察、麻酔計画の作成、麻酔の導入・維持・離脱、麻酔回復室でのケアなどを行う看護師のこと。それらを麻酔科医の監督下で行うかどうかは州や病院によって異なるのが実情だが、現在、カリフォルニア州でCRNAとして働く岩田恵里子さんによると、麻酔科医と同等の麻酔業務が行えるよう訓練されているという。

 岩田さんは看護師として都内の聖路加国際病院に勤務していた20歳代の時、米国帰りの先輩の影響で留学を考え始める。日本にいながら独学で米国のRNの免許を取得し、1995年に渡米。しかし当時は、看護学士(1年)と看護学修士(2年)の学位を取った後、すぐに帰国する予定だったという。それでもCRNAを目指したのは、米国で急性期看護の世界に「魅了された」ことに加え、上級実践看護師(APN)の中で最も自律度が高いといわれているからだ。岩田さんは、「自分の判断で治療し、その治療の結果を診る。そこにやりがいがある」と言い切る。

 日本人看護師が米国で働くことについて、岩田さんは「言葉の壁がなければ、頭脳的には全く問題ない」とする一方、日本での制度創設に関しては、次のようにアドバイスした。「米国では、看護の目指すものが日本とかなり異なる。米国の現場では、医師と対等に話ができなければ駄目。『寄り添う』や『医師の補助』ではなく、『自分で判断し責任を取ること』が求められている」。

                 ■               ■               ■

 看護師の業務範囲拡大などについて議論するため、昨年夏に厚生労働省が設置した「チーム医療の推進に関する検討会」。年内に8回の会合を開き、予定していた関係者からのヒアリングをすべて終了したが、NP制度化に関するこれまでの議論を振り返ると、不毛な話し合いと映る場面も多かった。「看護とは」といった職業観をめぐる論議もその一つだ。「看護師はキュアの領域に入るべきではない」と、自ら門戸を閉ざす発言もあった。
 しかし、歴史をひもとけば、60年代の米国でも同様の議論があったことが分かる。「縄張り争い」が米国のNPの発展を妨げたと言う緒方さんは、「(日本で)そんなことをしている時間はない」と警鐘を鳴らす。

 一方、NP教育の平準化を進める日本NP協議会も一枚岩ではない。その背景には、やはり「看護観」の壁がある。取材した大学の中には、キュアを連想させる「NP」という言葉に過度な“アレルギー反応”を示すところもあった。こうした現状について、昨年春にNP養成課程を設置した国際医療福祉大大学院の湯沢八江教授は、「(NPが)医師に対して、『違う立場にある』ということを主張したがっている」と厳しく指摘する。「(医療の質を担保できるのであれば)医師を助ける役割でもいいのではないか」と湯沢教授。

 医師・看護師不足、病院勤務医の疲弊、地域医療の崩壊…。今、医療界には問題が山積している。同検討会では今後、3月の報告書作成に向けた詰めの協議に入るが、医療事故の防止、地域医療の再生、医療資源の効率的な活用など、より幅広い視点で制度化の是非を論じる必要がある。
(この連載は敦賀陽平と妹尾ゆかりが担当しました)

キャリアブレイン

良い人材が良い制度で働ける行政の仕事です!頑張ってください!

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愛知学院大教授ら、ベトナムで無償医療支援

 生まれつき唇や上あごの異常に苦しむベトナムの子どもたちに医療援助を行っている特定非営利活動法人・日本口唇口蓋裂(こうがいれつ)協会(事務局・名古屋市)が、ベトナム戦争の際に枯葉剤が散布された同国ベンチェ省の病院で、無料の診療・手術を行っている。

 同協会は、医療チームを計36回派遣し、18年間に約2000人の患者に無償で手術をしてきた。

 今年も、同協会が事務局を置く愛知学院大の夏目長門教授を始めとする医療チームが16日から現地で活動している。夏目教授は「多くの方のおかげで手術ができ、感謝している」と話している。29日まで行う予定。

 同協会では、活動資金に充てるため、不要な金歯や壊れた指輪など貴金属類の寄付を募っている。問い合わせは、同協会ホームページ(http://www.aichi-gakuin.ac.jp/~jcpf/)か事務局(052・757・4312)へ。

読売新聞)

海外医療支援は各科頑張ってます。

眼科も無医地区の海外で白内障オペをしてますよ!

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ベトナムで無償治療の医師が講演 執刀6千人、失明も防ぐ

 医師不足や貧困のため目の病気が失明につながるケースが多発するベトナムで、無償の治療を続ける眼科医服部匡志さん(45)の活動を広く知ってもらおうと、聖マリアンナ医大(川崎市)の学生が22日、服部さんの講演会を大学で開く。

 昨年ベトナムを訪れた主催者の同大5年小徳暁生さん(23)は「困っている人を助けたいとの気持ちで患者に接する姿勢に感銘を受けた。国際医療の在り方を考える機会にしたい」としている。午後3時半から医学部本館で、参加は無料。

 服部さんがベトナムで眼科医療に携わるようになったのは2002年。ベトナム人医師から、経済的理由などで白内障の治療を受けられず失明する患者が多く、眼科医も不足している実態を聞き、支援を求められた。

 月の半分を現地で過ごし、ハノイの国立眼科病院で技術指導をする一方、地方の町で多い時は日に数十人の患者に無償で手術をする。執刀したのは8年間で約6千人。

 小徳さんは報道などで服部さんの存在を知り、大学の仲間と昨年8月、ベトナムに渡って行動を共にした。支援の輪を広げる一助になればと講演会を企画した。【共同通信】

昔から眼科医はボランティアが活発で海外活動はしておられます。

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歯科医師の「海外進出」をテーマに、25日にセミナー

 国際医療戦略研究センター(武藤和仁代表)は10月25日、歯科医院の海外進出におけるメリットや注意点、実行プロセスなどの情報を提供するセミナーを開催する。

 セミナーでは、歯科医院・歯科医師の海外進出を支援するインターナショナル・デザイン・ジャパンのKerry K.Kawasaki社長と、実際に海外事業を展開している倉敷成人病センター海外事業統括室の渡邉ひとみ室長が、それぞれ「成功する歯科医院・歯科医師の海外進出」「歯科医院の海外進出事例」をテーマに講演する。

 午後2時から5時半まで、東京スタンダード会議室(東京都中央区)で。参加費は事前振り込みの場合1万5000円、当日支払いの場合1万9000円。
 申し込みは氏名、年齢、職種、メールアドレス、住所を明記し、ファクス0495(72)1561、またはメール(ims@balanceinternational.co.jp)で。また、事前振り込みの場合は、「事前振り込み希望」と明記し、申し込みから1週間以内に振り込む。

 詳しくは、同センターのホームページで(http://www.iimss.com/index.htm)。

キャリアブレイン

歯科はこれまでに来た~!海外移住!医科も起こりそう!

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「脳死心臓移植、海外の2%の額で可能に」

 臓器移植法の改正をめぐり、本人の提供の意思が不明な場合も、家族の同意があれば臓器摘出が可能になる「A案」と、「臨時子ども脳死・臓器移植調査会」の設置などを盛り込んだ野党の参院議員有志による「独自案」は6月30日、参院厚生労働委員会で趣旨説明と質疑が行われ、実質審議入りした。

 午前の審議では、参考人として招致された厚労省の上田博三健康局長が、現行法成立までの経緯や現行法の趣旨、脳死の定義、脳死判定基準、臓器移植までの手続き、諸外国の臓器移植制度などを説明した。

 質疑では、森田高氏(国民新)が海外で心臓移植を受けようとする患者について、「経済的な理由があり、そこを乗り越えられずに初めからあきらめてしまうのではないか。もし日本国内で心臓移植ができるようになったら、患者の実質的な自己負担額はどれくらいか」と質問。これに対し上田氏は、「日本で心臓移植を行う場合は、高額療養費(の範囲)で止まるだろう」と答えた。さらに森田氏は、阪大のある教授の意見とした上で、「高額療養費制度の適用で月々数十万円程度の自己負担、(総額で)100万-200万円の世界で済む。(渡航移植をした場合の)1億円対200万円で、(国内での移植が)救える命を救うことができる」と指摘した。

 また、「独自案」提出者の小池晃氏(共産)がWHOの臓器移植にかかわるガイドラインについて、「抑えるべきとされているのは、金銭をもっての売買や、強制力を伴う移植であって、海外で臓器移植を受けることを抑制する趣旨ではないのではないか」と質問。これに対し、上田氏は「移植ツーリズムについては、今回のWHOの決定がされても全く禁止をするというものではない。自国でできるだけ(臓器は)確保してほしいという思想を前提としているものだろう」と答えた。

 午後の審議では、「脳死下での臓器提供事例に係る検証会議」の藤原研司座長(横浜労災病院院長)が参考人として招致され、これまでに行われた同会議での検証結果などについて報告した。
 報告では、これまでに検証が行われてきた51例の一部に、医学的、法的な面で「手違い」があったと説明。法的脳死判定マニュアルに沿ったCTなどの画像診断が行われていなかった事例や、保管義務のある脳波記録を紛失した事例があったとした。

 質疑では、森田氏が「画像診断が残されていなかったという例と、脳波記録を紛失した例では、検証会議でこれからこういうことを防ぐためにどのような議論をしたのか」とただすと、藤原氏は「厚労省の臓器対策室長や検証会議から(再発防止のための)通知を出した」と答えた。

 また小池氏は、これまでに行われた81例の脳死臓器移植に対し、50例程度しか検証が行われていないと指摘。藤原氏は「ご家族の都合などがある」と述べ、検証対象の家族のプライバシーを重視するなどの理由により、検証が進んでいないことを明らかにした。

 古川俊治氏(自民)は、肝臓病の専門家である藤原氏に、年間400-500例行われているとされる生体肝移植についての意見を求めた。藤原氏は「国内で長い間、脳死臓器移植が行われてこなかったことから、生体移植がかなり行われてきた」とした上で、生体肝移植のドナーの中に「不便な思い」をしている人もいることから、「脳死者からの善意の臓器を活用するのが一番理想的な医療」と述べた。さらに、「脳死臓器移植がこんなに少ない国もないのではないか」との認識を示した。

 次回の厚労委員会は、7月2日の午前、午後を通じて参考人質疑を行う。
 2日午前の参考人は、日弁連人権擁護委員会委員の加藤高志氏、日本医師会常任理事の木下勝之氏、昭和大医学部教授の有賀徹氏、臓器移植患者団体連絡会代表幹事の大久保通方氏の4人。午後は、日本移植学会理事長の寺岡慧氏、日本小児科学会会長の横田俊平氏、日本移植コーディネーター協議会副会長の篠崎尚史氏、作家の柳田邦男氏の4人が出席する予定。

キャリアブレイン

それだけ日本の医療費が安すぎるってこと?日本の医師はそれだけ我慢してるんです。

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米の小児心臓移植、日本人患者に高額請求…4億円前払いも

 日本人の心臓移植希望者を唯一受け入れている米国で、日本の小児患者が移植費用として、1億6000万円を請求される症例が昨年あったことが17日、わかった。


 今年3月には、医療機関へ事前に支払うデポジット(前払い金)として、別の小児患者が4億円を求められた。値上げの理由について、医療機関は明らかにしていないが、米国でも臓器不足は深刻なため、外国人の医療費を値上げすることで自国の待機患者の不満を解消するなどの意図があるとみられる。

 調査したのは、国立成育医療センター研究所の絵野沢伸室長。米国と今年3月に新規受け入れを中止したドイツで、1998年~2008年に心臓、肝臓などを移植した日本人患者66人を対象に、集めた募金額や医療費などを分析した。

 このうち、医療費が他の臓器よりもともと高かった心臓移植を受けたのは42人。うち、米国で07年までに移植し、費用明細が判明した23人の医療費は、集中治療室(ICU)に入った重症患者など3人(99年~04年)を除くと、すべての症例が3000万~7000万円台で推移していた。これに対し、08年は4人すべてが8000万円を超え、うち南部の小児病院と西海岸の大学病院で移植を受けた2人は、1億6000万円と1億2000万円を請求された。

 米国に次ぐ数の日本人が渡航していたドイツでは費用明細がわかった8人の平均額が約3900万円で済んでいた。

 4億円のデポジットを請求したのは西海岸の大学病院。デポジットは患者の医療費支払い能力を確認するため、医療機関が請求する。額は医療機関の裁量で決まり、値上げ理由は示されないことが多い。安く済んだ場合、残金は返済されるが、追加請求される症例の方が多い。

 渡航移植には渡航費、付き添い家族の滞在費などもかかる。絵野沢室長は「医療費は今後も上がる可能性があり、国内で移植を完結できる体制を整えるべきだ」と指摘している。

読売新聞)
臓器移植法案がどうなるんでしょうか?

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