
胃がんを防ぐ糖鎖についての研究結果を説明する、信州大医学部の中山淳教授=7日午後、長野県松本市
胃粘液に含まれる特定の種類の糖鎖が胃がんの発症を防ぐとする研究結果を、信州大医学部の中山淳教授(病理学)の研究チームが6日付の米医学誌電子版に発表した。中山教授は「胃がんの予防薬の開発につながる」としている。
糖鎖は、糖質が鎖のように結合し、細胞表面にある生体分子。胃の粘膜の深部から出る粘液に含まれる糖鎖に着目した。
遺伝子操作により、「α結合型N―アセチルグルコサミン」という糖を含む糖鎖をなくしたマウスの胃と十二指腸との結合部で、生後5週間後から腫れができ、30週間後にがんを確認した。胃がん患者でも同糖鎖が減少していることが分かった。【共同通信】
グルコサミンですか?CMのグルコサミンには入ってるんですかね、、。?
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胃の粘液中に含まれる特殊な糖鎖(とうさ)が、2通りの方法で胃がんの発生を抑制していることを、信大大学院医学系研究科(松本市)の中山淳教授(54)=病理学=らの研究チームが突き止め、7日、信大本部で記者会見した。がん患者の粘膜ではこの糖鎖が無いか少なくなっていることも判明。この糖鎖を作る遺伝子の働きを高める薬を作るなどすれば、胃がんの新しい予防法につながる可能性がある。
胃粘膜の細胞は粘液を分泌して表面を覆い、強酸性の胃液から自らを守っている。表面に近い表層粘液細胞が分泌する「表層粘液」と、その内側にある腺(せん)粘液細胞が分泌する「腺粘液」が層状に重なっている。中山教授らはこれまでの研究で、腺粘液には「α1,4結合型N―アセチルグルコサミン(αGlcNAc)」という糖を先端に持つ糖鎖が含まれ、このαGlcNAcが胃がんの原因となるピロリ菌の増殖を抑えることを突き止めた。
今回、働きをさらに調べるため、遺伝子改変でαGlcNAcを体内で生産できないようにしたマウスを作り、変化を調べた。その結果、改変マウスはすべて、ピロリ菌に感染していないのに胃粘膜に炎症を起こし、胃がんを発症した。一方、ヒトの胃がんとその前段階の腫瘍で、αGlcNAcの量を調べたところ、全くないか少なくなっていた。これらからαGlcNAcは(1)ピロリ菌の増殖を抑える(2)がんにつながる粘膜の炎症を抑えるという2通りで胃がんの発症を抑えていると結論づけた。
研究成果は米医学誌「ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション」(電子版)に発表。中山教授は7日の会見で「体質的にαGlcNAcが少ない人はピロリ菌に感染しやすく、胃がんになる可能性が高い。遺伝子検査でリスクが高い人を調べ、早めにピロリ菌を除菌したり、薬や食品でαGlcNAcを増やしたりすることで予防も可能になる」とした。
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