観光と医療をセットにして外国人旅行者を呼び込む「医療ツーリズム」の広がりを受け、独協医科大(栃木県壬生町)が、観光客誘致に力を入れる日光東照宮(同県日光市)と共同で、社団法人「国際観光医療学会」を発足させる。
全国の観光地にある大学や医療機関、観光施設に参加を呼びかけ、患者とのトラブル防止、地域医療との両立、観光施設との連携などについて議論する。医療体制を整備することで外国人観光客をさらに呼び込もうという狙いもある。10月9日に日光市内で開かれる設立総会には、複数の大学や病院が参加する予定だ。
世界遺産の東照宮などを擁する日光市には、年間約6万人の外国人宿泊客が訪れる。同大は4月、日光医療センターに全国でも珍しい「観光医療科」を新設。鬼怒川温泉のホテルと提携し、国内外の観光客を対象に、宿泊と人間ドックをセットにした医療サービスを始めた。
中国人看護師を常駐させているほか、7月には、帰国後のケアのため上海の大学病院と連携協定を結んだ。中国や韓国の旅行会社からは「10人まとめて受け入れられるか」などの問い合わせが相次いでいるという。
同大日光医療センターの中元隆明院長は「外国人とは言葉も文化も違うので、トラブルも起きかねない。各地の医療機関が学会で取り組みを報告し、情報交換していきたい」と話す。日光東照宮も、日本の高度な医療を外国人観光客らにPRし、誘客につなげたいとしている。
(読売新聞)
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