「開業医はベンツに乗っているとか、羽振りが良いイメージがあるかもしれないが、実際は違う」。県央地区で診療所を開設した男性医師は、病院勤務医からの“転職組”。地域の開業医が健康上の理由で後継の医師を探していたため、引き継いだという。
土地建物の購入代金やリフォーム費用、運転資金などで借金は1億円。来月からは月50~60万円の返済が20年間続く。男性医師は「今は事務員や看護師の給与を払い、何とかやれているが、相当頑張らないといけない。患者を引き継いでなければ、食べていくのも大変だった」と話した。
県医師会によると、2000年1月~10年1月までの10年間に、同会加入の県内診療所は155カ所増加。中でも宇都宮市医師会は53カ所、小山地区医師会は47カ所増えた。
診療科目別では内科が最も多く40カ所増加。次いで整形外科28カ所、小児科17カ所、眼科15カ所、皮膚科13カ所の順で増えた。外科は訴訟リスクの影響からか9カ所減った。県医師会の太田照男会長は「人口の多い地区では飽和状態で、今年は開業数が少ない。患者の奪い合いではないが、経営が大変な所がある」と説明した。
開業医が増えた背景には、04年に導入された新臨床研修制度がある。大学病院が各地の病院から医師を引き上げたたため、残された勤務医が過重労働になり、開業に流れたとされる。
06年に818人にまで減った県内主要30病院の常勤医師数は、大学病院の支援などにより、今年は920人にまで回復したが、同会勤務医部会長の福田健獨協医大教授は「日本の医師総数そのものが少ない。医師が確保できず、病床、病棟を閉鎖したままの所もある」と、勤務医不足の実態を訴えた。 下野新聞栃木
どの県もよく似た状況!ですよね!
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