社会保障費の自然増抑制せず-財務相

 

 野田佳彦財務相は7月20日の閣議後の記者会見で、各省庁による2011年度予算概算要求での社会保障費の自然増約1兆円の扱いについて、「昨年の衆院選マニフェストで、自公政権が続けてきた毎年2200億円削減する方針を撤廃すると明記し、それを実現した。その思いは大事にする」と述べ、一定の上限を設けるなどして抑制する考えはないことを強調した。

 野田財務相はまた、同日の閣僚懇談会で、仙谷由人官房長官、玄葉光一郎公務員制度改革担当相(民主党政調会長)と共に策定した来年度予算の概算要求基準(シーリング)の骨子を各閣僚に示したことを明らかにした。政府は月内に、概算要求基準を閣議決定する方針だ。

 概算要求基準の骨子は、歳出の大枠に中期財政フレームで決めた約71兆円を設定。この大枠の中で、予算の組み替えを進めることになる。組み替えの基本方針としては、▽各大臣が優先順位付けを行い、新成長戦略やマニフェスト施策等に重点化する▽従来のような細かい区分にとらわれず、聖域なく大胆に無駄を見直す▽各大臣が自主的に組み替えを行った上で、首相のリーダーシップにより各府省にまたがる大胆な組み替えをする-の3つを示した。

キャリアブレイン

そうでないとね!

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社保費自然増、適正化に取り組んでも1.3兆円―長妻厚労相

 長妻昭厚生労働相は7月20日の閣議後の記者会見で、2011年度の予算概算要求で1兆3000億円とされる社会保障費の自然増について、「不正などを放置して膨らんでいるわけではない。施策に厳しく取り組んだ上でも、1.3兆円という金額になる」との見方を示した。

 来年度予算編成をめぐっては、社会保障費にも削減の余地があるとの議論があるが、会見で長妻厚労相は「(社会保障費を)単に放置しているわけではない」と強調。医療・介護給付費の適正化などに向けた取り組みとして、レセプト点検の徹底や利用者への通知などを列挙し、「そういう取り組みをした結果としても、1.3兆円の自然増が見込まれる」と述べた。

 一方、社会保障費に含まれる事務費などについては、「省内や行政刷新の事業仕分けなどで厳しく取り組んでいる」と指摘し、「そういう前提の下でも、必要なお金が年々、自然増の形で増えていくということだと理解している」と述べた。

キャリアブレイン

いままで自然増も減額してたんだから!ひどかった!

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高齢者医療制度改革を問う 「まるでデジャヴュのよう」鈴木亘・学習院大教授

 新たな高齢者医療制度の導入をめぐる議論が本格化する前に、鈴木亘・学習院大教授は、現在の議論について「老人保健制度(老健制度)から後期高齢者医療制度に移行した時のまるでデジャヴュ(既視感)のようだ」とした上で、「財政問題を先送りし、無意味だ」と手厳しく批判。将来、高齢化で医療財政が厳しくなることに備え、目的消費税を導入するアイディアを披露した。

厚生労働省は後期高齢者医療制度を見直すために昨年11月から、高齢者医療制度改革会議を開催。同会議での論点を整理すると、▽年齢構成・所得構成でリスク構造調整を行った上で、都道府県単位に一本化する▽一定年齢以上の「別建て」保険方式を基本とする▽突き抜け方式とする▽高齢者医療と市町村国保の一体運営を図る-の4案に集約しつつある。7月23日の会合では、中間取りまとめ案を提示、8月からは全国で公聴会を開く予定だ。

 鈴木氏が「まるでデジャヴュ」と指摘するのは、老健制度の見直しの過程でも、最終的に4案に絞られるなど、その当時と現在の状況が酷似しているからだ。その4案とは、「独立型」「リスク構造調整」「一元化」「突き抜け型」。結局は、「独立型」をベースに改革が行われ、2008年4月に老健制度に代わる現行の後期高齢者医療制度が始まった。

 政府・与党は、来年の通常国会に関連法案を提出し、13年度に新制度を開始する段取りで準備を進めている。鈴木氏は「後期高齢者医療制度に移行した時と同様、今回の新たな制度の設計でも財政問題を解決しようとする議論がない」と批判する。鈴木氏はまた、「利害関係が一致しない人を全員集めて議論しても、落とし所は見つからない」と指摘。その上で、「沈み行くタイタニック号のデッキで、椅子取りゲームをしている。保険料を払いたくない乗客たちが互いに、『お前が払え』などとけんかをしている」と、現状を沈没寸前の豪華客船に例える。

 鈴木氏は財政問題を解決するために、医療・介護に使途を限定した目的消費税を提案している。将来、高齢化で医療費が増えることを見越して、目的消費税を導入。基金をつくり、特別会計にする構想だ。「世代間と、世代内の公平性を担保するアイディア」と強調する。8月からの高齢者医療制度改革の議論に国民的な関心が高まることに期待して、鈴木氏はこう付け加えた。「本質的に問うべきは、われわれが高齢化していく中で、どういう医療制度が必要なのか、その方向に議論を持っていくことだ」。キャリアブレイン

高齢者排除の論理みたいだね?おおこわ!

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