東海大学医学部発のベンチャー企業で、皮膚の再生医療技術支援事業を展開しているセルバンク(東京都港区)が、大やけどを負った場合の皮膚の再生治療の有効とされる「複合型培養皮膚」の事業化へ向けて、準備を進めている。昨年10月、東海大学と複合型培養皮膚の共同研究契約と実施権契約を締結。今後、来年秋に治験をスタートし、4~5年後の薬価基準への収載(保険適用治療の開始)を目指す。
「年間500~600人いるとされる大やけどを負う患者の命を救いたい」。セルバンクの北條元治社長は、セルバンク設立の理由をこう強調する。
複合型培養皮膚とは東海大学が開発し、特許を持っている技術で、患者自身の細胞によって構成される表皮部分と真皮部分を持った培養皮膚。すでに重症の熱傷患者に使用され、治療効果をあげており、実用化への期待が高まっているという。
治療の手順はこうだ。大やけどを負って医療機関へ搬送された患者から、健康な部分の皮膚を取り出し、セルバンクで培養する。その「拡大コピー」のように大きくなった複合型培養皮膚を患者の患部へ戻すというものだ。
この複合型培養皮膚の実用化を目的に起業したセルバンクだが、現在までの稼ぎ頭は、同様の技術を活用した美容のための皮膚再生の支援事業。大やけどを負う患者を救う市場規模はまだ小さく、それだけでビジネス展開するのは難しいからだ。
とはいえ、平成21年5月期までの同社の売上高は右肩上がりで、美容支援事業の好調さを物語っている。「別人に変身することを目指したものではなく、少し過去の自分に戻るという施術」(北條社長)であるとの理解が必要という。
セルバンクは新規株式公開(IPO)を目指しており、IPOで得た資金を複合型培養皮膚の実用化に充てたい考えだ。産経
法人で重宝しそうですね!
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