さまざまな細胞になる可能性がある幹細胞が骨の細胞へ成長している途中で、成長を妨げる遺伝子を導入し、骨ではなく脂肪の細胞にする実験に成功したと、田畑泰彦京都大教授(生体組織工学)らが30日までに明らかにした。
再生医療には、新型万能細胞「iPS細胞」などの利用が期待されているが、田畑教授らの方法は、治療に使うなど目的の細胞を作る新たな方法となる可能性がある。遺伝子の“運び屋”には、効率は良いが毒性や免疫反応が懸念されるウイルスではなく、細胞が普段栄養として取り込む糖を利用し、比較的安全性が高い方法だとしている。
田畑教授らは、ラットの骨髄から「間葉系幹細胞」を採取して実験した。この幹細胞は、「TAZ」というタンパク質の影響を受け、脂肪になるのが抑制され骨になるよう促されやすい。
そこでTAZを作る遺伝子の働きを妨げるため「RNA干渉」という方法を利用。この幹細胞に「siRNA」という遺伝子を導入すると、細胞内でTAZの合成が約1週間、阻害された。約2週間後に脂肪細胞に特有の酵素が検出され、細胞の中に脂肪の塊ができているのを確認した。【共同通信】
山中先生の仕事がどんどん進化していきますね!
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