中医協の審議、1か月ぶりに再開―総会と基本小委を開催
委員の後任人事が難航し休止していた中央社会保険医療協議会(中医協、会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)が10月30日、1か月ぶりに審議を再開した。この日開かれたのは総会と診療報酬基本問題小委員会(基本小委)。総会の冒頭にあいさつした足立信也厚生労働政務官は、今回の人事について「現場主義」を強調した上で、「わたしたちは、政府で決めた方針を審議会で認めさせ、それを中医協で具体化していただく、そういう縦のつながりの考えは持っていない」と述べ、これまでの報酬改定のプロセスにとらわれずに方向性を話し合うよう求めた。【
「同一改定まで見据えた考え方を」―足立政務官
あいさつで足立政務官は、地方と都市、病院と診療所、そしてチーム医療全体のバランスを考えて人事案を作成したことを説明。次期報酬改定については、「わたしたちの考えも、しっかりお互いに検証をしながら、一つでも具現化していただきたい。さらには、その2年後の診療報酬と介護報酬の同一改定まで見据えた考え方を、ぜひ提示していただきたい」と求めた。
また、途中から総会に出席した山井和則政務官は、「長妻昭厚労相は『診療報酬を引き上げていきたい』『医療崩壊の切実な状況を何としても立て直したい』という並々ならぬ思いと期待を、中医協と診療報酬改定について持っている」と説明。鳩山政権の大きなテーマが「命を大切にする政治」とした上で、「命を大切にする政治というのは、医療にもっと資源を配分することだ」と強調した。
■後任委員の所属小委・部会案を承認
この日の総会では、委員が所属する小委員会と部会を承認した。遠藤会長が作成した原案では後任委員について、嘉山孝正委員(山形大医学部長)が薬価専門部会(薬価)だったが、本人の強い希望で保険医療材料専門部会(材料)に変更となった。また、議事の効率化などのため、総会と小委の委員をほぼ同一にすることが了承された。後任委員の所属は次の通り。
支払側 白川修二委員(健康保険組合連合会常務理事)総会、基本小委、調査実施小委員会(調査)、薬価、材料▽中島圭子委員(連合総合政策局長)総会、基本小委、調査、薬価、材料
診療側 安達秀樹委員(京都府医師会副会長)総会、基本小委、調査、薬価▽嘉山孝正委員(山形大医学部長)総会、基本小委、材料▽鈴木邦彦委員(茨城県医師会理事)総会、基本小委、材料▽西澤寛俊委員(全日本病院協会長)総会、基本小委、調査▽邉見公雄委員(全国公私病院連盟副会長)総会、基本小委、調査、薬価▽三浦洋嗣委員(日本薬剤師会理事)総会、基本小委、調査、薬価、材料
専門委員 北村善明委員(日本放射線技師会長)総会、基本小委
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