新卒医師に2年間の研修を義務付ける臨床研修制度で、厚生労働省などは29日、2010年度の研修先内定状況を公表した。
同制度は都市部への医師の集中が加速した一因ともされるが、今回内定した7875人の研修先は、東京や大阪など人口比で医師数の多い都市部(6都府県)が前年度比1ポイント減の47・7%。その他の41道県は52・3%で、都市部偏在が2004年度の制度導入時程度にやや改善された。
増員幅が前年度比で大きかったのは、石川の38人増のほか、福井24人、富山21人、兵庫18人、山形17人など。逆に東京が34人、北海道が18人、京都と沖縄が17人減った。
一方、大学病院とその他医療機関の割合では、大学病院が前年比0・6ポイント増の49・7%となったが、依然、制度導入時の58・8%を大きく下回った。同制度では、新卒医師が研修先を自由に選べるため、都市部の総合病院に人が集まり、大学病院を含む地方の病院人手不足につながったとされる。このため、厚労省は今回から都道府県ごとの定員に上限を設けた。
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