チーム医療での薬剤師のかかわりなどヒアリング―厚労省検討会
厚生労働省は10月13日、医師とコメディカルの役割分担を考える「チーム医療の推進に関する検討会」(座長=永井良三・東大大学院教授)の第3回会合を開いた。虎の門病院薬剤部長の林昌洋氏、近森病院常務理事の川添昇氏、聖路加国際病院がん看護専門看護師の中村めぐみ氏から、チーム医療を進める上での薬剤師や看護師の役割などについてヒアリングを行った後、委員らが意見交換した。 ヒアリングではまず、林氏が「チーム医療における薬剤師の役割」と題して、虎の門病院での薬剤師の取り組みについて説明。チーム医療での薬剤師の役割として、▽患者面談や副作用のモニタリング、薬物療法の問題点の把握からの処方提案▽医師との共同による院内投与プロトコールの作成や投与設計▽患者の持参薬の確認や服薬計画の提案―などを挙げ、病棟での医師との役割分担が薬物療法の質の向上と効率化の両立につながると指摘した。
続いて川添氏が「病棟での情報共有型チーム医療について」と題して、医師による包括指示の下、看護師などコメディカルが病棟で情報交換し、専門性を生かしながら最適なチーム医療を提供する仕組みとしての「情報共有型チーム医療」の実践例を紹介。またチーム医療の推進に向けて、職種の専門性を高めることや、薬剤師や管理栄養士を病棟に配置した場合などに対する診療報酬上の評価の必要性を訴えた。
また、中村氏は「急性期医療機関におけるチーム医療の実践」と題して、「リソースナース」の役割や機能について説明。「看護の専門分野の知識や技術を活用し、看護職員や他の医療従事者への啓蒙活動を行うとともに、必要時、患者に直接ケアを提供することを通して看護ケアの質の保証に貢献する」看護師で、▽専門領域での看護実践を提供し、スタッフを支援し、役割モデルになる▽教育計画の策定や指導、結果の評価を行う―などの機能を持つとした。さらに中村氏は、リソースナースに期待される行動として、▽根拠に基づいた知識・技術を活用し、患者にとって有益なケアを効率的に提供する▽専門領域では協議の上で、ある程度の権限を持つと同時に限界をわきまえる―など7つを紹介した。
意見交換では、薬剤師が院内投与のプロトコールの作成などにかかわっているとの林氏の説明に対し、山本信夫委員(日本薬剤師会副会長)が、実践する段階で医師らとの間に問題があったかどうかを質問。
林氏は、「急性期医療で抗がん剤治療など、かなり危険と背中合わせで患者を救っていかなければいけないという中で、薬剤師にいてほしいというニーズがあった」「少しずつ業務の効率化を図りながら現場への定着を図っていた中で、医師や看護師の方の理解を得やすかった流れがあった」と述べた上で、「プロトコールを開発するときも、薬剤師がレトロスペクティブに処方内容と治療アウトカムを解析している。その中で、おそらくそのプロトコールの方がアウトカムにつながるということはご理解いただいていると思う」などとし、チーム医療での薬剤師の活躍の可能性を強調した。
一方、大熊由紀子委員(国際医療福祉大大学院教授)は、林氏が医師と薬剤師の役割分担を説明する中で使用した「お忙しい先生にしていただく」「ご提案させていただく」などの言葉の使い方について、「薬剤師と医師のこの関係が、チーム医療のバリアーなのではないか」と指摘した。
次回会合は11月2日に開催される予定。
キャリアブレイン
医療はチームプレイですから!かかわらないと!
固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
| 日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 3 | 4 | |||
| 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
| 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
| 19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
| 26 | 27 | 28 | 29 |
コメント
コメントはまだありません。
コメントを書く