自民党の有力支持団体である日本医師会(日医、唐沢祥人会長)が、民主党支持にシフトするかどうかで大きく揺れている。鳩山政権の「日医外し」の動きに、発言力低下を危惧しているためだ。自民党支持団体の象徴ともいえる日医が民主党に舵を切ることになれば、来夏の参院選への影響は計り知れない。(河合雅司)
「民主党各議員に対して党幹部から『日医執行部とは会うな』との指示が出ているようだ」。9月上旬、日医幹部は医療関係者との会合で、ため息交じりにつぶやいた。
8月の衆院選では一部地方医師会が民主党支持に回ったが、日医全体では自民党支持を明確にし、民主党の政策批判を展開した。
当然のことながら、民主党は反発。選挙後、唐沢氏は鳩山政権にも政策提言したい意向を示すが、民主党医療関係議員の一人は「自民党ベッタリの日医の意見を、政策に反映させることは政党の信義としてあり得ない」と切り捨てる。
民主党とのパイプが築けないことに日医の動揺は広がっている。来年の診療報酬改定において開業医の立場を反映させるためには鳩山政権との関係改善が急務だからだ。「民主党政権が4年も続けば、日医は完全に発言力を失う」(日医幹部)との懸念も膨らむ。
「今後は自民党だけでなく、国会の議席数に応じて政治献金の配分を決めるべきだ」。15日に行われた日医の政治団体・日本医師連盟の執行委員会では献金先の見直し提案が出された。来年の参院選についても、自民党比例代表で出馬予定の西島英利参院議員(61)を「選挙区からの無所属とするか、擁立を白紙に戻すべきだ」との声が上がった。
医療費削減を続けてきた自民党に不満を抱いてきた会員も少なくない。日医会長選が来年4月に迫り、政治路線対立はさらに激しさを増しつつある。
日医の前回参院選における集票は約18万6千票だが、各選挙区での存在感は小さくない。民主党シフトとなれば、他団体の“自民党離れ”に拍車がかかる可能性もある。参院選で与党を過半数割れに追い込みたい自民党にとっては大打撃だ。「民主党が自民党支持団体に手を突っ込み始めたということだが、去る者を止める手立てもない」(自民党厚労族議員)との恨み節も聞こえる。
一方、日医には「自民党とは長い付き合いがある。支持政党をコロコロ変えては世間の信頼を失う」との意見も強い。自民党支持の堅持か、民主党へのシフトか、それとも政治活動からの撤退か。「医師会がバラバラになることが最悪の選択肢だ。そうなれば医療政策は政治に翻弄(ほんろう)され続ける」(日医幹部)。日医の苦悩は深まっている。sankei
他に影響でそうですよ!
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