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医療の課題、「長期入院施設の整備」がトップ―日医総研調査

 医療制度の課題について、最も重要なのは「高齢者などが長期入院するための入院施設や介護老人保健施設の整備」と考える国民が最も多いことが、日本医師会総合政策研究機構の「日本の医療に関する意識調査」で明らかになった。日医総研では、政府の療養病床削減計画や在院日数制限による病院からの早期退院患者の増加に対し、一般国民や患者の不安が高まっていると分析している。

 同調査は、現在進められている医療制度改革や医療を取り巻く環境の変化が一般国民や患者、現場の医師の意識にどのような影響を与えているかを把握することなどを目的に2002年、06年にも実施されている。今回の調査は昨年7月に実施され、全国の成人男女(国民)1313人、前回調査に協力した病院や診療所などの外来患者(患者)1078人、医師772人から回答を得た。

 その結果、受けた医療について「満足」(やや満足、満足)と回答した国民は79.7%(前回83.6%)、患者は87.5%(同88.5%)で、共に減った。
 「不満」(やや不満、不満)と回答した国民、患者の不満要因としては、共に「待ち時間」が最多で、「治療費」「医師の説明」がこれに続いている。

 日本の医療全般(医療制度)については、「満足」とした国民は50.9%(前回51.2%)、患者は54.6%(同64.2%)で、受けた医療の「満足」とは30ポイント前後の開きがあった。
 医療全般に「不満」な理由としては、国民、患者共に「国民の医療費負担」が最多で、「医師の体制(医師不足や連携など)」がこれに続いている。
 一方、医療提供側の医師では、全体の84.1%が日本の医療全般に「不満」と回答した。
 「不満」な理由としては「国全体の医療費抑制政策」が最多で、「医師の体制」「国民の医療費負担」がこれに続いた。

 また、今後の日本の医療提供体制の重点課題を尋ねたところ、国民の56.5%、患者の63.5%が「高齢者などが長期入院するための入院施設や介護老人保健施設の整備」を挙げ、前回共に最多だった「夜間・休日の診療や救急医療体制の整備」と順位が逆転した。
 一方、医師でも「長期入院施設の整備」が最も多かったが、「医療従事者の確保」がこれに続いている。

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