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2008.12.30 07:34 |  診療  |  仕事 / 職場  |  生活 / くらし  |  その他(一般)  |  その他(医療関連)  |  shushu  | 推薦数 : 1

留守

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4日には帰ります。

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日本の医療の根幹が崩壊-2008年重大ニュース「進む療養病床削減」

 2008年は、療養病床の削減を進めようとする国と、存続を求める自治体や現場との攻防が繰り広げられた年だった。国は療養病床に関連する診療報酬を下げ、転換先となる新しいタイプの老人保健施設を創設するなどして削減を促すが、都道府県は厚生労働省の削減目標数を大きく下回る病床再編計画を提出。国は38万床から15万床にまで減らすとしていた当初の目標を、22万床までの減床に設定し直すなど、大幅に削減幅を圧縮した。ただ、療養病床数は着実に減っており、療養病床を必要とする急性期以後の患者の流れが滞っている。自治体や現場からは「高齢者の行き場がなくなる」と、療養病床の存続を求める声がやむことはない。年々増え続ける医療費の削減か、手厚いケアの確保か―。先行きは全く不透明だ。

 療養病床の削減計画は、06年の小泉政権下で打ち出された医療制度改革の柱の一つだ。06年度の国民医療費は約33兆円。当時、国は年々増え続ける医療費を抑えるために、社会的入院の温床とされている療養病床の再編成を決めた。
 療養病床には、医療保険適用の医療型療養病床と、介護保険適用の介護型療養病床の2種類がある。両者は報酬体系は異なるものの、慢性期医療を必要とする患者を受け入れており、実際に提供しているサービスに大きな違いはない。2種類あるのは、2000年の介護保険制度創設時、国は当時あった医療保険適用の療養型病床群を介護保険適用に移すことで医療費を抑えようとしたが、多くの反発があったため、医療型と介護型を併存させることにしたためだ。このため、療養型病床群を持っていた医療機関経営者の多くは当時、行政から介護型への転換を勧められていた経緯がある。

 しかし、この療養病床には、在宅での受け入れが整わないなどの理由から入院が長期化しているいわゆる「社会的入院」が多く、医療費増額につながっているとの指摘があった。国は、診療報酬改定や療養病床再編計画策定によって「適正化」という名のメスを入れた。

 06年の医療制度改革に盛り込まれた療養病床再編計画は、12年度末までに、当時38万床あった療養病床(医療型25万床、介護型13万床)を、介護型は全廃し、療養病床を15万床にまで減らすというものだ。療養病床の転換先としては、介護老人保健施設(老健)や、新しいタイプの転換型の老健(介護療養型老人保健施設)、在宅移行などを示している。都道府県はこれを基に自らの医療費適正化計画や療養病床再編計画を策定することになり、国はそれを基に、数値を盛り込んだ全国医療費適正化計画を策定することになった。

■報酬改定が追い打ち
 また、国は06年度診療報酬改定の際に、療養病床には医療のケアが必要な高齢者が少ないとするデータを示し、医療と介護を「適正に」提供するためとして、療養病床に関連する診療報酬を引き下げた。医療依存度やADLで入院基本料に差をつける療養病棟入院基本料を創設。医療依存度の低い患者を介護保険施設などに移すため、中心静脈栄養(IVH)など最も重度の患者と軽度の患者とで、診療報酬に約1000点の差をつけた。さらに、08年度診療報酬改定では、特殊疾患病棟入院料と障害者施設等入院基本料を見直し、脳卒中の後遺症や認知症の患者が10月以降、これらの算定要件の対象から外れることになった。

 こうしたさまざまな施策の影響を受け、経営が悪化した医療機関は相次いで病床を転換、閉鎖した。08年9月末現在で、国内の療養病床を持つ医療機関は4075か所、病床数は33万9955床。06年4月末と比べ、279か所、1万7881床減っている。

■療養病床削減が救急を圧迫
 残る療養病床も医療区分の低い患者を受け入れない施設が増え、慢性期の患者の行き場がなくなってきたために、急性期医療の流れが圧迫されている。現場からは「慢性期の患者が急性期のベッドを埋め、新しい救急患者を受け入れられない」との訴えが相次いだ。全国保険医団体連合会(保団連)が、12都府県にある急性期の247病院に実施した調査では、9割近くが療養病床の廃止や削減に反対し、現状を維持するか増やす必要があると考えていた。さらに保団連は、全国の382自治体が削減の中止を求める意見書を決議(趣旨採択を含む)していると発表。介護療養病床の廃止の撤回と共に診療報酬と介護報酬の引き上げを求める要望書を、11月に舛添要一厚労相と衆参両院の厚生労働委員会委員に提出した。

 このほか、厚労省や消防庁が開いた救急医療についての会議では、委員の医師や救急隊員が、療養病床削減が医療提供の流れを悪くしていると訴えた。自民党の「療養病床問題を考える国会議員の会」では、療養病床削減により“医療介護難民”が11万人出るとの試算を示し、厚労省の担当者が議員から詰め寄られ、返答に窮する場面もあった。同会は舛添厚労相に対し、介護型療養病床と同質のケアを受けられるサービスを保障するよう求める提言や署名を提出している。

■国が削減目標を見直した
 こうした中、各都道府県が国に提出した療養病床再編計画では、療養病床を存続させるとする自治体が、厚労省の当初の予想より多かった。中には東京都のように、療養病床は都民の生活に必要であるとして、療養病床の数を増やす方向を打ち出している自治体もあった。
 厚労省は9月にこれらを踏まえた全国医療費適正化計画を公表。策定時に集計された約21万床(44都道府県)の療養病床を存続させる方向に見直した。10年度には、今後の病床再編の様子を見て、医療費適正化計画の中間見直しを実施する。

■本当に大丈夫か、転換老健
 厚労省は療養病床の転換先として、新しいタイプの老健、「介護療養型老人保健施設」を5月に創設した。経管栄養や喀痰吸引など一定の医療が必要ではあるが、入院するほどではない状態の高齢者が入所するイメージだ。介護報酬は療養病床より約2割減り、利用者負担も小さくなる。
 現在、国内の介護療養型老健は、10施設(575床)。療養病床の減少数からすると、転換先として選択されているとは言いにくい。療養病床では100床当たり3人配置されていた医師が、介護療養型老健になると1人になるため、現場からは「ケアが手薄になる」として、転換を踏みとどまる意向も聞かれる。報酬額が療養病床から下がることからも、人員確保や施設整備が困難になるとの指摘もある。

 こうした中、09年度介護報酬改定でも、介護療養型老健の報酬の見直しが進んでいる。介護療養型老健は従来型の老健よりも医薬品費や医療材料費が掛かるとして、報酬アップになる方向だ。また、夜勤時の職員の配置基準のほか、医療依存度の高い入所者へのケアの実態に応じた報酬の見直しなども示されている。

■設備投資費もない
 また、福祉医療機構が医療貸付事業の対象になる2278病院(医療型7万6652床、介護型3万1876床)に対し1月に実施したアンケートによると、117病院が「療養病床を転換する予定だが、転換施設の種類を決めていない」と回答した。理由(複数回答)としては、「行政動向をもうしばらく見る」(82%)、「転換後の経営上の問題に不安」(52%)、「転換施設を決めかねている」(52%)、「スタッフ確保・削減が困難」(21%)など。また、療養病床転換について、工事費の見通しを立てている病院の4割が、簡単な間仕切りの改修や内装工事などしかできない1億円未満に改修費を抑えようとしていた。設備投資より患者へのケアを優先して転換しようとする病院が多く、医療機関が厳しい経営を迫られていることが分かる。

 「介護療養型医療施設の存続を求める会」が8月29日に都内で開いたシンポジウム。同会の吉岡充会長は「われわれの手で社会的入院に対処していくことが、介護と医療の両方を必要とする患者の権利を守ることにつながる」と述べ、患者や現場の実態を一番よく知っている医療者自身が療養病床の適正化に取り組み、入院プロセスを国民に見える形にすることが必要と訴えた。そうすることで、国から不必要な干渉を受けることなく、高齢者に必要なケアを提供でき、医療者自身の満足にもつながるとの主張だ。

 超高齢化を控える中で、日本の医療に暗い影を落とした療養病床削減政策。病床は日々確実に減っている。病床再編が12年度末に迫り、高齢者の行き先が模索される中、来年、われわれには何ができるのだろうか―。

キャリアブレイン

国の都合で適当にやってるとしか、思えない!

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健康診断書偽造の業者、違法な「偽装請負」の疑いも

 労働者の健康診断書を偽造していた神奈川県相模原市の建設請負業「トウキュウ総建」が、業務を請け負う際、「労働者の指揮命令権は契約先にある」と明記した契約書を交わしていたことがわかった。

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 実態は、業務請負ではなく派遣だったことを示しており、厚生労働省は、偽装請負を禁じた労働者派遣法違反の疑いがあるとしている。

 また、発注側が請負労働者を指揮することは、職業安定法で禁じられており、同社の労働者を受け入れた企業側の責任も問われそうだ。

 読売新聞が入手した同社の「総合業務請負契約書」には、「業務中の監督、指揮命令権は甲(契約先)が有する」と記されている。請負労働者を契約先の指揮下で働かせることは、実質的な派遣にあたり、偽装請負と見なされる。

 同社では、この文言を入れた契約書のひな型を作っており、元社員らは「この契約書を使うことが多かった」と証言する。

 同社は、労働者にも「私は現場事務所(派遣先)の指示は必ず厳守いたします」と記された誓約書に署名なつ印させていたという。

 同社の佐藤淳一社長(39)は「労働者を派遣先の指示に従わせることが違法とは知らなかった。以前いた会社で、業務請負契約を結べば大丈夫と教わった」と釈明。

 東京都内の建設業者は、トウキュウ総建の労働者を受け入れ、現場で指揮していたと認めたうえで、「偽装請負になると知っていたが、みんなやっていることだ」と話した。

 建設現場への労働者の派遣は、労働者派遣法で禁じられているが、同社のグループ会社社長は、「(業務請負を装って)日雇い労働者を派遣している会社はたくさんある」と言う。

読売新聞)
偽造もいろいろ?

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生活保護不正受給、過去最高の91億超…読売調査

 2007年度の生活保護費の不正受給は、全国で総額91億5813万円、1万5993件に上り、いずれも過去最高だった06年度を上回ったことが29日、読売新聞の調べでわかった。

 受給世帯数が増加傾向にあるうえ、雇用情勢が急速に悪化していることから、「今後、生活保護の申請増に比例して、不正受給も増えるのではないか」と自治体の担当者は懸念を強めている。

 07年度の生活保護費不正受給の金額と件数について、読売新聞が全都道府県と17政令市に取材し、すべてから回答を得た。それによると、政令市分を含む都道府県別で金額、件数ともに大阪府が、17億6903万円(2720件)でトップだった。金額では〈2〉東京都10億616万円〈3〉福岡県7億2533万円と続き、件数では〈2〉福岡県1593件〈3〉北海道1487件の順となった。不正の内訳は、働いて得た収入の無申告や過少申告、年金収入や預貯金の無申告などが主だった。

 厚生労働省によると、不正受給は06年度89億7849万円(1万4669件)で、年々増加傾向にある。同省は07年度分の全国集計を09年3月に公表するが、読売新聞の調査結果と比較すると、06年度に比べ金額で2%、件数で9%それぞれ増加している。

読売新聞)どうしようもないんだろうか?

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病院に重点配分も実感は乏しく-2008年重大ニュース「診療報酬改定」

 4月に実施された診療報酬改定では、本体部分をプラス0.38%と8年ぶりに引き上げる一方、薬価部分(薬価と材料価格)は逆に1.2%引き下げたため、診療報酬トータルでは0.82%の引き下げになった。今回の改定では、勤務医不足に歯止めを掛けるため、緊急課題として勤務医の負担軽減策や、産科・小児科、救急医療を重点評価することなどが決まった。必要な財源として、医科の引き上げ分を病院に全額回したほか、診療所の財源約400億円(医療費ベース)を病院に移譲した。病院医療を重視した改定になったが、当の病院側は、必ずしも恩恵を実感できずにいる。

■基本診療料、実質的な議論は09年度から
 今回の改定をめぐる中央社会保険医療協議会(中医協)による議論では、診療所の再診料を引き下げるかどうかが最大の焦点になった。中医協では支払側と診療側の意見が最後まで平行線をたどり、最終的には公益委員の判断で引き下げを見送る一方、逆に病院(200床未満)の再診料を引き上げることで決着した==。

 診療所から病院に移譲する約400億円の財源は、診療所や200床未満の病院が算定する「外来管理加算」の要件見直し(「5分要件」の追加)や、「デジタル映像化処理加算」の廃止、軽微な処置の初・再診料への包括化などによって捻出(ねんしゅつ)。これと医科部分の引き上げに伴う新しい財源とを合わせ約1500億円が、緊急課題に掲げていた勤務医、産科・小児科の重点評価に回った。

 病院(200床未満)の再診料の引き上げ幅は3点(1点は10円)。また、入院では「10対1入院基本料」を当初の1269点から1300点にまで引き上げ、よりランクの高い「7対1入院基本料」(1555点)との格差を縮小した。さらに、産科・小児科、勤務医対策の一環として、既存の「ハイリスク分娩管理加算」や「新生児入院医療管理加算」「小児入院医療管理料」などの点数を引き上げたほか、「医師事務作業補助体制加算」や「ハイリスク妊娠管理加算」を新設した。

 一方、長期療養の患者の受け入れ病院が算定する「療養病棟入院基本料」では、5つの区分ごとに定められている点数が軒並み引き下げられ==、従来の「認知機能障害加算」も廃止された。また、特殊疾患病棟や障害者施設等入院基本料では10月以降、算定対象から脳卒中の後遺症や認知症の患者が除外され、意識障害など「重度の障害者」に限定された。
 中医協が2月にまとめた改定案の答申では付帯意見として、医療機関の初・再診料や入院基本料などの「基本診療料」について水準を含め在り方を検討し、「その結果を今後の診療報酬改定に反映させること」としている。

 厚生労働省の原徳壽・保険局医療課長(当時)は、6月4日に開かれた中医協基本問題小委員会で、基本診療料やDPC、薬価の在り方が次の改定の主要項目になるとの認識を示した上で、「実質的な議論は、おそらく来年度から進めていくことになる」と説明している。





■「5分要件」に賛否両論
 今回の改定では、産科・小児科や勤務医対策と並んで救急医療への重点評価を緊急課題に位置付けた。大規模な急性期病院に有利な改定だったとする見方もあるが、医療機関の経営計画策定支援などを手掛けるMMオフィスの工藤高代表は、これらの病院が実際に受けることができた恩恵はわずかだと見る。
 急性期病院では人員配置やハード面の整備への投資が膨らみ、利益率がどうしても低くなりがちだからで、工藤氏は「次の改定では、より抜本的な見直しが必要だ」と訴える。

 診療所や中小病院の受け止め方も複雑だ。「少なくとも耳鼻科では処置の点数が上がった。『丁寧に処置をしてもこんなに低い』といった不満の声を最近、聞かなくなった」(千葉県内、耳鼻咽喉科医院)、「病院全体で一か月当たり前年比0.2%程度のプラスだった」(東京都内、一般など284床)といった声がある一方で、不満を訴える関係者も多い。

 外科・内科・整形外科などを標榜し、10対1入院基本料を算定する大脇病院(東京都世田谷区、一般82床)では、今回の改定で1か月当たり数十万円の減収になった。入院基本料や再診料が引き上げられたため、当初は微増を見込んでいたが、デジタル映像化処理加算の廃止や外来管理加算の算定要件見直しによるマイナス分が上回った。特に、外来管理加算の算定数が改定の前後で半分以下に落ち込んだのが大きかったという。
 同病院の宇佐美譲事務長は、「無理やり5分以上をかけることもできるが、患者さんの負担増につながることを考えれば、それもできない」と話している。

 厚労省によると、外来管理加算の算定要件の見直しは、診療報酬体系を患者にとって分かりやすくするのが狙い。従来は、処置や検査を伴わない患者に丁寧な説明をした場合などに再診料への上乗せが認められていたが、「医療サービスの内容が患者にとって実感しにくい」などの指摘があったという。
 そこで、「医師が実際におおむね5分を超えて直接診療を行っている場合」という算定ルールを追加し、疾病、病状や療養上の注意などに関する医師の丁寧な説明を促すことにした。
 「5分要件」をめぐっては、日本医師会が「想定以上に算定が困難になっている」と主張するなど、医療団体から検証を求める声が上がっている。その一方で、「まじめに診療すれば、5分はかかるはず」と、前向きに受け止める関係者もいる。

■障害者入院基本料の見直し「患者にも過酷」
 障害者施設等入院基本料を算定している福岡県内のある病院では、脳卒中の後遺症や認知症患者が算定対象から外れた10月以降も、障害者病棟を継続している。当初はほとんどがこれらの患者で占められていたが、10月をにらんで、難病やがん患者などの受け入れを促した。このため夏以降は、脳卒中・認知症患者の転院や転棟、退院手続きに追われた。

 これらの患者には制度変更の中身を説明し、理解を求めた。退院に当たっては、この病院が運営する介護病床や他病院の医療療養病床を紹介したが、「なぜ、うちが?」と家族らに詰め寄られる場面もあった。この病院の医事担当者は、「病院だけでなく、患者や家族にも過酷な制度変更だった」と振り返った。

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 キャリアブレイン

厚労省の見込み違い?これでは困る!

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ここから本文です。現在の位置は介護報酬改定 賃上げ「スズメの涙」

 介護職場で働く人たちの処遇改善のため、3度目の改定で初めて引き上げられる09年度からの介護報酬。厳しい経営を強いられてきた介護事業者には待望のプラス改定だが、小規模事業者からは「スズメの涙ほどしか職員の賃金に反映できない」との声も漏れる。雇用悪化を背景に、今回の報酬改定は人材獲得の一助になりそうだが、安定した人材の確保は依然、介護事業の大きな問題だ。【佐藤浩、有田浩子、山崎友記子】

 ◇「月2万円」幻 加算条件、小規模は不利に

 「アップ分はすべて給料に充てるつもりだが、常勤でも1人につき月2000~3000円になるかどうか」。東京都小平市で通所介護事業所を運営するNPO法人「地域福祉ネットワーク第2こだま」の木村重成理事長(62)は、ため息をついた。

 今回の報酬改定は衆院選をにらんだ与党の政治主導で10月30日に決まった。翌日の記者会見で、舛添要一厚生労働相が「現場で働く方の月給が2万円くらい上がるかなという感じ」と発言。「賃金2万円アップ」が政治メッセージとして一気に広がった。その後、厚労省は打ち消しに走ったが、この日の発表で「2万円アップ」は完全にカラ証文になった。

 今回は有資格者の比率や立地条件できめ細かく加算を定めている。広く薄くすることでより多くの事業者に恩恵が出るようにした。「第2こだま」のような通所介護は(1)介護福祉士が40%以上(2)勤続3年以上が30%以上--のいずれかを満たせば加算される。こだまはデイサービスが中心で最も軽い「要支援」から最も重度の「要介護5」までの高齢者三十数人が通い月200万円前後の収益がある。木村さんの試算では改定で月5万円程度の加算になる。

 スタッフは常勤4人だが、散歩などを行うこともあって手厚い配置をしており30人以上になる。5万円を全部人件費に回してもたいした額にはならない。

 加算額が大きい大手はどうか。ニチイ学館(千代田区)はプラス改定を歓迎するが「当社にどう影響するのか精査してみなければ分からない。全国にサービス提供をしていることもあり、まずは内容を分析することが最優先」と話す。改定に伴う事務作業が膨大なためだが、介護福祉士の比率や勤続年数の長さを加算条件にした今回の改定は大手の会社や社会福祉法人に有利で小規模事務所は不利とみられている。

 淑徳大総合福祉学部の結城康博准教授は「(事業者相互の)介護福祉士の争奪戦になるかもしれない」と指摘する。厚労省は専門性の高い強い事業者を育成することが介護事業の安定につながると考えており、今回の加算条件の底流にそうした政策意図もうかがえる。評論家の樋口恵子さんは「人材が逃げ出すのを防ぐカンフル剤に過ぎない。長期的視点に立った待遇改善が必要だ」と話している。

 ◇総合的視点欠く--高橋紘士・立教大大学院21世紀社会デザイン研究科教授

 改定は「加算」ばかりのびほう策だ。目先の介護職確保策に気をとられ、介護制度への総合的な視点が欠けている。これでは認知症や中重度の高齢者や家族が介護サービスが良くなったという実感を持てないのではないか。報酬アップ分を税金で賄い、保険料に反映させないのも社会保険制度として将来に禍根を残す。高齢者はますます増え給付費は確実に増える。次回の11年改定に向け、財源論も含めた政策選択について詰めた議論が必要だ。

 ◇保険料は増減二極化

 来年度から介護保険料はどう変わるのか。毎日新聞が17政令指定都市を調べたところ、京都市、名古屋市など5市が引き下げ、横浜市、浜松市など7市が引き上げる方針であることが分かった。札幌市など3市は現在とほぼ同水準で、川崎、千葉の2市は「検討中」としている。06~08年度(第3期)は、全政令市で保険料が引き上げられたが、今回は二極化している。

 介護保険料は報酬改定に合わせ3年ごとに見直され、今回見直し対象となるのは来年度からの3年間(第4期)。引き下げを決めた京都市は、赤字償還を終えたことや06年度導入の介護予防、地域密着型サービスが見込んだほど伸びなかったことから、積み立てた剰余金(介護保険給付費準備基金)32億円を引き下げ財源に充てる。65歳以上の高齢者1人当たりで月200~300円の引き下げになる予定だ。今年4月から75歳以上を対象とした後期高齢者医療制度も始まり「これ以上保険料は上げられない」と市長が政治判断した。

 一方、横浜市は要介護認定者数も介護サービスもさらに伸びる見通しで、11月に現行より750円高い4900円程度との見込みを示した。報酬改定や剰余金の活用を含んでいないが、引き上げは避けられない見通し。

 第3期の65歳以上の平均保険料は4090円。厚労省の中間推計では、第4期は180円アップし4270円となる。

毎日新聞

耐える時?

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薬事法の改正…大衆薬の販売資格 薬剤師以外にも

 風邪薬や胃腸薬などの大衆薬(一般用医薬品)を販売する仕組みが来年6月から大きく変わります。薬事法の改正によるものです。副作用など薬の特性に応じて、情報提供にメリハリをつけるほか、薬剤師の代わりに一部の薬を販売する専門資格として、「登録販売者」が新設されました。

 大衆薬は医師の処方せんが必要ありません。しかし、処方せんの必要な医療用医薬品と同様に、薬剤師のいる薬局やドラッグストアでしか販売できませんでした。「もっと自由に販売できるようにするべきだ」と、規制緩和を求める声が高まったこともあり、2006年、薬事法が改正されました。

 改正の柱は、大衆薬を副作用の度合いに応じて、安全性上、特に注意が必要な第1類医薬品、注意が必要な第2類医薬品、それ以外の第3類医薬品に分けたことです。薬の外箱に分類が表示されます。

 その上で、第2類と第3類を販売することができる登録販売者という資格が創設されました。実務経験などの要件を満たし、都道府県ごとに実施される試験に合格すれば資格を取得できます。薬剤師がいないスーパーやコンビニ、家電量販店でも、この資格を持つ店員がいれば、ほとんどの大衆薬を売ることができるようになります。

 その一方で、第1類については、薬剤師が文書で説明することを義務づけるなど、規制を強化しました。これまでは、どの薬も店内の棚から自由に取ることができましたが、第1類は薬剤師が確実にかかわれるよう、カウンター内に置かれます。店内に陳列される薬のうち、第1類は空箱などになり、薬剤師に症状を相談し、情報提供を受けた上で買うのです。

 もちろん、第2類も専門家による説明が努力義務になっていますし、第3類も相談に応じる義務があります。薬剤師なのか、登録販売者なのかは、着衣や名札によって分かるようにします。

 自分の健康を自分で守るには、何でも医師にお任せではなく、大衆薬を賢く活用することも必要です。消費者は、新しい制度を正しく理解し、店側は、薬の利点や副作用を的確に情報提供する体制を築くべきです。(阿部文彦)

読売新聞)一般の人は重い病気か軽い病気かわかんないんだけど?

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救急外来「軽症者に加算金」拡大、夜間・休日医師の負担軽減

 緊急性がないのに夜間・休日に救急外来を受診する軽症患者から、全額自費の時間外加算金を徴収することを地方厚生局に届け出ている病院が、123施設に上ることが読売新聞の調査で分かった。

 制度は1992年に始まったが、最近5年間で76施設も増加。このうち最も多かった理由は軽症患者の抑制で、44施設と6割近くに上る。

 医師不足などで患者の「たらい回し」が相次いでいるほか、軽症患者が安易に病院に行く「コンビニ受診」が問題になっているが、勤務医の負担を軽減するための“自衛策”が広まりつつある。

 時間外加算金は、例外として保険適用外が認められた制度。医療機関は、管轄の地方厚生局に届け出れば、緊急性がないと判断した患者から徴収できる。

 本社が12月1日時点で調べた。過去5年間に届け出た病院の設定額は8400円~300円。7施設は徴収を始めていない。

 夜間・休日の軽症患者の受け皿としては、地域の夜間診療所や当番医がある。時間外加算金を徴収している複数の病院によると、軽症患者が「病院の方が安心でき、夜だと待ち時間が短い」「当番医は毎日変わるので、分かりにくい」などとして、病院に来るという。

 最高額8400円を徴収しているのは、山形大医学部付属病院(山形市)。今年5月には840人いた時間外の患者は、徴収を始めた6月以降、毎月600人台に減少。一方で、このうち入院した重症患者は、5月の119人から128~156人と増加した。

 同大は「金額は、大学病院としての役割、医師の人件費などを勘案した。入院患者が増えたのは、医師に余力が生まれたからではないか」(医事課)としている。

 静岡県の志太榛原(しだはいばら)地域では、焼津市立総合病院など4自治体病院が、足並みをそろえて今年4~6月にかけて導入。いずれの病院も時間外の受診者数が前年比で1~3割減った。

 [解説]「コンビニ受診」に歯止め

 患者にすれば時間外加算金など、ない方がいい。それでも徴収する救急病院が急増している背景には、軽症にもかかわらず、夜間・休日に気軽に来院する“コンビニ受診”が、勤務医を疲弊させている事情がある。

 軽症患者が増えると、重症患者への診療に支障をきたしかねない。保険証一枚で自由に診療先を選べる「フリーアクセス」が認められているとはいえ、病院での専門的な治療を求めようとする軽症患者に、病院側が待ったをかけた格好だ。

 徴収を始めた病院では、時間外の患者が減る一方、重症患者が増加するなど、効果が出ている。目立ったトラブルもないが、緊急性や症状の軽重など徴収の条件を巡って、一部の患者から、戸惑いや不満の声も出ているという。

 過剰な受診抑制につながりかねない懸念もある。埼玉医大総合医療センター(埼玉県川越市)は今年6月からの徴収を昨秋に公表したところ、制度が始まったと勘違いし、受診を控えていた軽症者の症状が悪化したケースもあり、現在も徴収を保留している。

 兵庫県立柏原病院(兵庫県丹波市)では、周辺の住民グループが地域でコンビニ受診を控えるよう呼びかけ、時間外の軽症患者が減った。医療崩壊に歯止めをかけるには、患者側も「医療は公共財」と認識し、モラルある行動をとることが求められる。(地方部 菅野薫)

 時間外加算金 医療機関が金額を設定し、表示した診療時間以外(深夜、休日など)に受診した患者から徴収できる。掲示や窓口で事前に患者に知らせ、同意を得る必要がある。救急搬送のような緊急性が高いケースや、地方厚生局に申請のない医療機関では、通常の保険適用の時間外料金(初診時850~4800円)がかかり、患者は3割負担。

読売新聞)病院の経営がこれでうまくいけるんですか?

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多発性硬化症の治らない原因を特定―慶應大グループ

 神経難病・多発性硬化症に関する再生医薬開発研究に取り組んでいる慶應大医学部神経内科、解剖学教室の研究グループ(鈴木則宏教授・相磯貞和教授・中原仁講師)は、多発性硬化症で神経機能を支える髄鞘の自己再生能力が低下する原因を特定したと発表した。世界初の成果で、新たな髄鞘再生医薬の開発が期待されるという。成果は、国際医学誌「The Journal of Clinical Investigation」誌2009年1月号に掲載された。

 多発性硬化症は、若年女性に多くみられる原因不明の神経疾患で、世界で約250万人、日本では1万2000人の患者がいる。脳、脊髄、視神経(中枢神経系)に病変が多発性に出現し、四肢まひや失明などさまざまな神経症状が一度に現れる。多くの患者が発病後、10年ほどで車いすや寝たきりの生活を余儀なくされる。

 多発性硬化症では、神経機能を支える髄鞘が20歳代後半から30歳頃を起点に、脳や脊髄などで多発性に崩壊(脱髄)し、神経機能に支障をきたす。その後は、平均して半年から2年に1度髄鞘の崩壊が起こり、神経機能は進行性に失われる。

 中枢神経系で髄鞘を形成しているのは、「オリゴデンドロサイト」と呼ばれる細胞。多発性硬化症の病変では、脱髄に伴ってオリゴデンドロサイトが死滅する。しかし、脱髄病変後も「未熟なオリゴデンドロサイト」である「オリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC)」は多数残っている。本来、OPCは能動的にオリゴデンドロサイトへ成長し、髄鞘をほぼ完全に修復する能力を持っている。多発性硬化症では、OPCが残っているにもかかわらず、なぜ能動的にオリゴデンドロサイトへ成長することもなく、また髄鞘を修復できないのかは解明されていなかった。

 OPCがオリゴデンドロサイトへ成長するには、その成長にかかわるDNA上の遺伝子情報を読み出すことが必要になる。DNA上の遺伝子情報を読み出す役割を担うのは転写因子と呼ばれるタンパク質群で、OPCがオリゴデンドロサイトへ成長する際に使用される転写因子は、NICDと呼ばれるタンパク質だ。
 OPCが脱髄した神経軸索を感知すると、OPC内部にNICDが出現する。NICDはOPC内部で、DNAが保管されている核の内部に入り、DNA上の情報を読み出すが、このためにはImportinと呼ばれる運搬タンパク質に乗って、核膜に空いた小さなゲート(核孔)を通る必要がある。
 研究ではまず、多発性硬化症脳を細かく解析。髄鞘の自然再生が成功したわずかな例外的病変のOPCでは、NICDが核内に移動して遺伝子情報の読み出しに成功しているのに対し、再生に失敗した大多数の病変では、NICDが核内に入れず、細胞質内に残っていることが分かった。
 再生に失敗したOPCでは、NICDがImportinに搭載されるまでは成功していたものの、Importinの運搬能力を阻害するTIP30分子が異常に増加、結果的にNICDが核内へ移送されず、オリゴデンドロサイトへの成長や髄鞘再生に必要な遺伝子情報を読み出せなくなっていた。
 こうした研究の結果、多発性硬化症の脳において病変部位に髄鞘再生を妨げるTIP30分子が過剰に発現していることが、髄鞘の再生能力が乏しい原因と特定した。

 今後、研究成果は発症により傷ついた髄鞘を修復し後遺症を回復させる「再生治療」に生かすことが期待される。

キャリアブレイン

私の患者にも多発性硬化症の患者診てます。困ってます。

 

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医療費かさむことを理由に「受診控えた」4割 日経が意識調査

 医療費がかさむという理由で受診を控えた経験がある人が4割を超えていることが、全国の2000人を対象に日本経済新聞社が実施した調査で分かった。医療機関の閉鎖や診療科の縮小が身近であったとする回答は3割近く。誰でも必要なときに必要な医療を受けられる「フリーアクセス」の確保が難しくなり、医療に対する不安が強まりつつある実態が浮かんだ。

 調査は今年11月、全国の20歳以上の男女各1000人を対象に実施。1407人(70.4%)から有効回答を得た。

 医療費の自己負担額について「高い」と感じる人は半数を超え、42.5%は医療費がかさむために医療機関の受診を控えた経験があると回答した。2005年に日経が実施した調査で、同様の設問に「ある」と答えたのは34.2%。景気後退が受診抑制につながっているとみられる。日経

4割も控えてるんだ!重症にならなければいいが?

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