万能細胞で京大の特許成立 世界初、欧米の先手狙う 特許庁が早期審査 〔1〕
京都大は11日、山中伸弥(やまなか・しんや)教授が世界で初めて成功した新型万能細胞「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」の作製方法に関し、京大が特許庁に出願していた国内特許が認められたと発表した。
京大によると、iPS細胞に関する特許の成立例は世界初。国内特許で既成事実をつくることで欧米の先手を打つ狙いがありそうだ。
iPS細胞は新薬開発や難病治療に役立つと期待され、国際競争が激化。今年4月には外資系のバイエル薬品(大阪市)が、山中教授らと同時期に人のiPS細胞づくりに成功した可能性が浮上し、京大の特許の行方が注目されていた。
記者会見した京大の松本紘(まつもと・ひろし)副学長は「国民が特定の権利者に高い医療費を払うことのないように、今後も知的財産を獲得し、研究成果を医療現場に還元していきたい」と話した。
今回認められたのは、2006年12月に京大が国際出願した作製方法のうちの主要部分で、動物の体細胞に4種類の遺伝子を導入すると、さまざまな組織に成長する能力を持たせることができるとする内容。今年5月に特許庁に分割出願し、早期審査を求めて実現した。
分割出願の背景にはバイエル薬品などの動きがあり、医療分野に応用可能な特許の主要部分を先行取得されるのを避ける意図がある。
山中教授は人とマウスのiPS細胞に成功しているが、京大は特許の範囲を「特定の動物には限定されない」と説明。各国の特許庁などが審査中の国際特許については「直接の影響はないが、日本の特許庁が認めたことによる間接的な効果が期待できる」としている。
京大は今年6月、産学で京都市に知的財産管理会社を設立。今後は製薬企業や研究機関にiPS細胞作製に関する技術やノウハウを広く利用してもらう。 共同通信社
特許庁には私の姪っ子がいるから今度会ったとき話を聞こうかな。
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