無罪に対し何をすべきか―日病・山本会長
大野病院事件の無罪判決を受け、日本病院会(日病)の山本修三会長は8月20日、キャリアブレインの取材に対し、「医療関係者として、少しほっとしている」と安堵(あんど)の表情を浮かべながらも、「29歳のお母さんが亡くなったという事実を忘れてはならない」と、遺族の感情に配慮を示した。また、山本会長は「無罪になったが、『これでよかった』と終わってはいけない。無罪に対して、われわれ医療者は何をすべきか」と語り、医療事故の原因を調査する「医療安全調査委員会」(仮称)の設置に意欲を見せた。
被告の医療行為を「標準的な医療措置」とした判決に対し、山本会長は「臨床現場の判断を尊重してくれた。この判決は、現場の医師にとって受け入れやすい」と高く評価した。
ただ、遺族の感情に配慮し、「29歳のお母さんが亡くなった。生まれた子どもは、生まれてすぐにお母さんを亡くした。(医療事故の)遺族の中にも、いろいろな考えを持つ人がいる。医療提供者として、遺族の気持ちを考えることが大事だ」とも述べた。
その上で、「これで解決したわけではない。真実はどこにあったのか。どうしたら事故を防げたのか。われわれ医療者が『専門的に見ればこうすべきだった』ということを発信しなければならない」と述べ、医療者が中心となって医療事故の解決に取り組む必要性を強調。「無罪になったが、『これでよかった』と終わってはいけない。無罪に対して、われわれ医療者は何をすべきか」と語り、医療安全調査委員会の設置に意欲を示した。
「医療には不確実性がある。無罪にせよ有罪にせよ、刑事(裁判)で答えを出して済む問題ではない。だからこそ、事故調(医療安全調査委員会)に医療者が加わり、医学的に判断し、透明性のある仕組みをつくる必要がある」
山本会長は、日病を含む11の病院団体でつくる日本病院団体協議会(日病協)の議長も務めている。22日に開催する日病協の代表者会議では、大野病院事件の判決を受け、医療安全調査委員会の設置に向けた今後の方向性などを話し合う予定。今回の判決に対し、「日病」「日病協」として正式な声明を出すかどうかは現在検討中だという。
キャリアブレイン
無実良かったです。当然です!
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