救急受け入れ詳細調査、10月実施を提案-消防庁

 消防庁は7月25日、救急搬送の受け入れ実態に関する詳細調査を今年10月から実施することを、消防機関と医療機関の連携に関する作業部会(座長=有賀徹・昭和大学病院副院長)の今年度の初会合で提案した。昨年度に行った「救急搬送における医療機関の受け入れ状況等実態調査」で、「ベッド満床」や「処置困難」などが受け入れ困難の理由として多く挙がっていたため、さらに詳細な理由を分析することで、今後の救急搬送体制の確保に役立てたい考えだ。

 今年3月に消防庁が発表した、2007年の救急搬送に関する実態調査(宮城県、埼玉県、東京都など、集計可能だった7都県)の結果によると、三次救急で受け入れられなかった1万2322件中、最も多かった理由は「ベッド満床」で、37.8%を占めていた。また、二次救急以下の医療機関で受け入れられなかった1万8215件中、最も多かった理由は「処置困難」で、39.0%だった。消防庁はこれについて、「二次以下の救急医療機関で受け入れられなかった患者が三次救急の受け入れ要請につながり、三次救急がベッド満床や患者対応などを理由に受け入れられない実態がある」と分析しており、「ベッド満床」と「処置困難」について、さらに詳細に分析する必要性を指摘していた。

 この日に提案した詳細調査は、10月中旬から2週間、もしくは1か月間行うとした。対象となる搬送事案は、重症以上の傷病者も含むすべての搬送と、産科・周産期、小児、救命救急センターの4種類。調査項目は、実態調査と同様に、▽搬送人員▽医療機関に受け入れ照会を行った回数ごとの件数▽現場滞在時間区分ごとの件数▽受け入れに至らなかった理由ごとの件数▽救命救急センターにおける救急搬送の受け入れ状況―だ。さらに、照会回数が11回以上になったケースでは、事故の種別や既往症、傷病種別、傷病者の背景(住所不定、外国籍など)、発生場所(自宅内、介護施設内など)についても詳しく調べるとした。

 また、受け入れられなかったケースについては、理由を実態調査よりもさらに詳しく調査するとした。受け入れ困難理由は▽手術中▽患者対応中▽ベッド満床▽処置困難▽専門外▽医師不在(救命救急センター搬送の調査では除く)▽初診(かかりつけ医なし)▽応答なし▽理由不明、その他―のいずれかに分類する。このうち、詳細な分析の必要性を指摘されていた「ベッド満床」は、さらに「救急専用ベッド」「集中治療室等」「一般病床」「その他」に、「処置困難」は、「設備・資器材不足」「手術スタッフ等不足」「高次医療機関での対応」「その他」に、細かく分けることを提案した。

 消防機関が調査内容に記入した上で、都道府県が集計し、消防庁に提出するとした。


■「あくまで答えた範囲で記入を」

 この提案について、委員からは「緊急時にここまで詳細に、医療機関に受け入れられない理由を聞くのは難しい。現場滞在時間が長くなる」「救急隊と医師との間にある人間関係に支障を来す」との意見が上がり、消防庁の開出英之救急企画室長は、「あくまで照会時に医療機関が答えた範囲で記入すればよいと思う」と答えた。
 また、「救急隊だけの努力で調査するのは難しい。医療機関や医師会の理解が必要」として、医療機関に厚生労働省から協力を呼び掛けてほしいとの要望もあった。このほか、「医療機関が本当の理由を答えるかどうか分からない」「いわゆる『ブラックリスト』の患者などはどの理由に入るのか」などの意見があった。

 有賀座長は、「全国で一気にやってしまうと、前回と同じような結果が出てしまうかもしれない。東京や大阪など、どこか1、2か所で丁寧に調査が実施できるような体制を整えてトライアルしてから、全国的にやってもよいのでは」と提案した。

 事務局はこれらの意見を踏まえ、9月4日の次回会合で方向性を示すとした。
 また、年間を通した実態調査も、昨年に引き続き実施する予定だ。


■救急医療機関の運営支援策も検討

 
同作業部会の今年度の議論のテーマは、親会となる救急業務高度化推進検討会が5月に示した、▽救急搬送・受け入れ医療体制の実態に関する詳細調査▽救急医療機関の運営に対する支援の在り方―の2項目。「支援の在り方」については、三位一体改革で救急医療対策関係事業に関する補助金が一般財源化されたために、従来通りの救急対策を維持できなくなっている地域があるとの指摘もあることなどから、消防庁として考えられる支援策を検討するとした。

 座長には前年度に引き続き有賀氏を選出した。年度内に報告書をまとめ、検討会に提出する予定だ。

 

 

 

 キャリアブレイン

救急医療対策しっかりして欲しい。

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政管健保の補助減分、健保組合肩代わり恒久化を検討

 中小企業のサラリーマンらが加入する政府管掌健康保険(政管健保)への国庫補助を減らして大企業サラリーマンの健康保険組合などに肩代わりを求める2008年度限りの特例措置について、財務省は25日、09年度以降も肩代わりを恒久的に求める検討に入った。

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 額賀財務相が同日の舛添厚生労働相との会談で方針を伝えた。

 財務省は、09年の通常国会に恒久化のための法案提出を目指す。ただ、肩代わりは1年限りだとしてきた政府方針を撤回する形となるため、健保組合などから強い反発も呼びそうだ。

 肩代わりが恒久化されれば、健保組合や共済組合の保険料引き上げを通じて大企業のサラリーマンや公務員の負担増につながる。

 財務省は、09年度の社会保障費の自然増を8700億円と見積もっているが、これはすでに、09年度も肩代わりが継続することを前提にしている。財務省は社会保障費の抑制に関連し、財政が厳しい政管健保を国が支えるだけでなく、財政が豊かな健保組合などと政管健保との財政調整が欠かせないとみている。

 一方、08年度に限って政管健保への国庫補助を約1000億円削減し、その分を健保組合や公務員の共済組合に肩代わりさせるための特例法案は先の通常国会で成立しておらず、継続審議になっている。

 読売新聞)
しっかり決めてからにしてほしいい、、。

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後発薬に変更不可が4割 処方せん、日本調剤薬局


提供:共同通信社

 調剤薬局チェーン大手の日本調剤の薬局に提出された処方せんの4割に、特許の切れた先発医薬品より安い後発医薬品への変更を不可とする医師の署名があることが24日、同社の調べで分かった。

 後発薬を使用するにはこれまで医師が「変更可」と署名することが必要だったが、国は後発薬の使用を促すため、4月に処方せんの様式を変更。「変更不可」と署名された場合以外は変更が可能となった。日本調剤は全国薬局で扱う処方せん枚数の2%弱のシェアだが、他の薬局でも同様の傾向があれば国はあらためて対策を迫られそうだ。

 後発薬への「変更不可」を医師が署名した場合でも、処方せんに理由の記載欄はない。日本調剤の全国の薬局に出された処方せんのうち、不可の署名は4月が39%、5月が40%、6月が42%と増加した。

 6月分で見ると、公立病院や赤十字病院など公的な計15病院は不可が90%を超えた。このうち6病院は不可が99%。これとは別に85%超を不可とした大学付属病院も4病院あった。

 ある市立病院院長は「後発薬は副作用の心配があり信用できない。患者の了解を得て不可にした」と話した。

 一方で後発薬を希望する患者は増加。処方せんで変更不可の署名がなく変更可とされた患者のうち、日本調剤で後発薬を選んだのは4月が43%だったのに対し、6月は50%に達した。ただ、変更不可が増えているため、全薬剤に占める後発薬の割合は20%台にとどまった。

 厚生労働省は、後発薬に「変更可」と署名するのが面倒な医師が多いとみて、様式を逆にして「変更不可」の署名がなければ、後発薬に替えられるようにした。

▽後発医薬品

 後発医薬品 ジェネリック医薬品とも呼ばれ、先発医薬品(新薬)の特許が切れた後、別の製薬会社が発売する薬。主成分は先発薬と一緒で効能も同じとされる。価格は3-7割ほど安いが、国内の医薬品に占める数量ベースの割合は17%(06年度)と、50%を超える米英、ドイツなどよりかなり低い。12年度までに30%に引き上げるとの政府の目標が達成できれば、医療費抑制効果は年5000億円と見込まれている。安定供給が課題とされているが、調剤薬局によっては、ほぼ全種類そろえているところもある。

▽日本調剤

 日本調剤 1980年設立。東京証券取引所1部上場で本社は東京。グループ全体で全国に調剤薬局253店舗をチェーン展開する。後発医薬品の普及に力を入れ、ほぼ全種類の後発薬を供給できるようにした。2008年3月期の連結売上高は798億円。

サインして欲しい、と薬局の薬剤師も忙しいのにいちいち聞いてられないといわれました。


 

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