「薬剤師余り」への対応策を議論
厚生労働省の「第3回薬剤師需給の将来動向に関する検討会」が6月12日開かれた。約1年ぶりの開催で、委員3人が入れ替わった。この日は、薬学教育関係者など5人を招き、ヒアリングをした後、意見交換を行った。 この日のヒアリングは、薬剤師国家試験の合格者が年々増加しており、近い将来「薬剤師余り」の状態になることへの懸念を背景とした意見表明がほとんどだった。
新潟薬科大の山崎幹夫学長は、薬剤師を地域医療の担い手と考え、最も身近な健康相談相手としてセルフメデュケーションのキーパーソンだとした。その上で、薬局やドラッグストアはキーステーションと規定。「特定健康診査・特定保健指導制度をプロモートしていくべき」と述べた。
京大大学院薬学研究科の橋田充教授は、欧米と比較しながら、社会の変化に対応して職能を拡大することは可能だとし、環境問題や食の安全、産業界への進出などを例に挙げた。
また、慶応大医学部の池田康夫教授は、サテライトファーマシーの実践例を示した上で、薬剤師が病棟に出て行くことの大切さを強調。さらに、臨床研究の担い手としての薬剤師にも期待を寄せた。
このほか、網岡克雄金城学院大薬学部准教授と日本製薬工業会研究開発委員会の奥田秀毅・元委員長がプレゼンテーションを行った。
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