医師技術料プラスで調整へ 中医協が引き下げ否定 診療報酬、勤
務医対策に 「医療ニッポン」
記事:共同通信社
提供:共同通信社
【2007年11月29日】
2008年度診療報酬改定で中央社会保険医療協議会(中医協)は28日、
医師の技術料である「本体部分」についてマイナス改定を行うべきで
はないとの意見書をまとめ、舛添要一厚生労働相に報告した。これを
受け厚生労働省は、本体部分の引き上げに向け財政当局と調整に入る
方針。
政府は年内の予算編成過程で診療報酬の改定率を決める。改定率の
決定権は、汚職事件に端を発した改革により前回06年度改定以降、中
医協から内閣に移ったが、医療費を負担する立場の健康保険組合や財
界の委員も合意した意見書は一定の重みを持つ。与党内にも厚生労働
族議員を中心にプラス改定を要求する意見が強く、本体引き上げへの
流れは加速しそうだ。
こうした動きの背景には、病院勤務医の過酷な勤務状況など医療現
場が疲弊している実態がある。意見書では「産科・小児科や救急医療
などの実情に照らし、次期改定では勤務医対策が重点課題」と明記し
た。
その上で、賃金や物価が上昇傾向にあることなどから、02、06両年
度は医療費抑制のためマイナスだった本体部分について「さらなるマ
イナス改定を行う状況にはない」として引き上げるよう示唆。一方で
先発医薬品より安い後発医薬品の「使用促進を」と盛り込み、医療費
効率化に念を押した。
中医協の委員は、健保組合など支払い側と医師会など診療側、学識
者らの公益代表の3者構成。これまでの審議では、診療側が「地域医療
を守るため報酬の大幅引き上げを」と主張。支払い側は「医療費の無
駄の是正を」と対立し、意見書にこれらの主張を併記することで折り
合った。
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