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リハビリ日数制限緩和 |
| より効果的なリハビリ医療へ |
昨年度の診療報酬改定で、病気や事故などで損なわれた体の機能回復を行うリハビリテーションに日数制限が設けられました。より効果的なリハビリ医療を行う狙いですが、必要なリハビリを受けられないケースもあることが実態調査で判明したため、厚生労働省は日数制限緩和などの見直しを行い、今年四月から実施しています。あわせて急性心筋梗塞(こうそく)や狭心症、肺気腫など日数制限の対象外となる疾患の範囲を広げました。わが党は国民が安心して受けられる医療の確保に向けて、全力を挙げて取り組んでいます。
日数制限の対象外となる特定疾患の範囲拡大
厚生労働省は、中央社会保険医療協議会(中医協、厚生労働相の諮問機関)が公表した実態調査で、改善の見込みがあるのに日数制限が理由で必要なリハビリを受けられない患者が複数見つかったため、中医協の日数制限緩和の答申を踏まえた見直しを行い、四月から実施しています。
見直しの内容は、急性心筋梗塞、狭心症、肺気腫の三疾病を新たに日数制限を超えてリハビリが可能になる特定疾患に加えたほか、これら特定疾患以外の患者でも、医師が改善の見込みがあると判断した場合、リハビリの延長を認める措置ができるようになりました。制限を超えたリハビリには改善の見込みを明確に示すため、医師に実施状況と計画書を提出させ、具体的な状況を踏まえた継続理由を明らかにするように求めるなど、歯止めをかけています。
また、介護保険を利用できない四十歳未満の患者が、医療保険で機能維持のためのリハビリを長く続けられるよう、診療報酬に月二回を上限とする「リハビリテーション医学管理料」という項目を新設しました。
厚生労働省は昨年四月、体の機能回復に効果が高い「急性期」「回復期」と呼ばれる早期リハビリのサービス量を従来の一・五倍に増やすなど、医療保険で集中的なリハビリが行えるように診療報酬の改定を行いました。
同時に、失語症など一部の特定疾患を除いた患者が病院や診療所で受ける医療保険のリハビリには病気ごとに、脳血管は「発症や手術から百八十日」、手足の骨折などは「同・百五十日」、呼吸器は「同・九十日」、心臓や血管は「同・百五十日」と日数を制限。
回復した機能を維持する「維持期」のリハビリは介護保険に移行し、老人保健施設などの通所リハビリや自宅での訪問リハビリで対応することになりました。
これまで「維持期」に効果を見込めないリハビリが長期にわたって行われているという専門家の指摘がありました。
また、八割前後の患者がリハビリ日数制限の上限より前に回復しているという実態を踏まえつつ、より効果的なリハビリ医療を行うための制限導入でしたが、必要以上に長いリハビリを防ぎ、医療費を抑制する狙いもありました。
今回の日数制限緩和により医療費が膨らむのを防ぐため、日数上限に近くなるにつれて診療報酬を二割前後減額する規定も盛り込みました。
生活リハビリ行う「回復期リハビリテーション病棟」
患者の失われた体の機能を回復させ、社会復帰を支援する大きな役割を担っているのがリハビリです。
特に病気やけがの治療の後、機能回復の効果が高い数カ月間は「回復期」と呼ばれていますが、患者の寝たきりの生活を防ぎ、自宅への復帰を促そうと平成12年に「回復期リハビリテーション病棟」が新設されました。
入院日数も180日以内と限定された新しい形の病棟で、対象は脳血管疾患、脊髄損傷などの発症後3カ月以内、大腿骨頚部、下肢、骨盤などの骨折の発症後3カ月以内の患者などです。
医師、看護師、介護職員、理学療法士、作業療法士からなる専任スタッフが病棟に専従配置され、日常生活の場、生活時間帯に応じた日常生活動作訓練を行っています。
制度発足から8年目を迎えましたが、全国回復期リハビリテーション病棟連絡協議会の調査によると、全国に736病院、880病棟、3万9788床(今年4月現在)が設けられ、新しい病棟も増加しています。
当初の整備目標であった人口10万人あたり50床にあと2万床余りとなりました。
寝たきり防止に重要な「急性期」「回復期」リハビリ
がんや心臓病に次いで多い脳卒中や、転倒などによる足や腰などの骨折はお年寄りが寝たきりの生活になる原因の半数を占めています。
元気だった、以前の生活を取り戻すために病気やけがなどの治療の後に行うリハビリが重要です。
リハビリの流れは、病気治療と並行して早くベッドから離れられるような訓練を行い、体の機能が失われるのを最小限に抑える「急性期」、病気の治療が一段落して体の機能回復を目指す「回復期」、回復期のリハビリを終えて退院後に取り戻した機能を維持しながら社会復帰を目指す「維持期」の三つの時期に分けられます。
失われた体の機能はある時期までは訓練によって回復が期待できます。何よりも大事なのは本人のやる気です。
できるだけ早い時期からリハビリを始め、脳に刺激を与えて体の機能が失われるのを最小限にとどめるためにも、「急性期」「回復期」のリハビリは重要になってきます。
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