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さて,去る10月の仙台での学会である.仙台は地下鉄も走る都会ではあるが,市内に特に興味を引くものは無かった.三越のすぐ横にソープランドがあるのは他の都市では見ない風景ではあるが,寄る予定はない,

自分の発表が終わると,ここまできたらやはり松島に行かないといけないと思い,駅まで走る.

仙台から松島までは約30分であった.海岸から見る海はまあ,普通の海だが,せっかくだからと遊覧船に乗り込む.

差額を払い,上のデッキにいくと,「カモメのえさ100円」 と書いてある.まあ,海だから,カモメくらいいるわなと,あまり気に留めずに出港となる.

すると,カモメが空から湧いてくる.船を追いかけて同じ速度で飛ぶ.

カモメのえさとは「かっぱえびせん」だった.人の手から奪うように,えびせんをクチバシで挟む.こんなに間近でカモメを見たのは初めてだ.

松島は海の中に,沢山の小島が浮かぶ風光明媚なところであったような気もするが,遊覧の間ずっとカモメの写真を撮っていたのでカモメのことしか覚えていない,

芭蕉も,現在の松島に来たならば,松島よりもカモメの俳句を詠んだことであろう.

 

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今日の新聞に、日本人は老いも若きも居眠りが多いというエッセイが載っていた。こんなに居眠りをする人が多い国は他に無いのだという。

授業中に学生が寝る、旅行に出ては電車で居眠り、国会の場でも堂々と居眠り。国会で居眠りしたせいでクビになった国会議員はおらず、おそらく日本は居眠りに寛容な文化を持つ国なのであろう、という結論であった。

これを見て私は納得した。以前、大学で中国人の研究者と一緒に仕事をしていたとき、「なぜ、日本人は昼寝をしないのか 」と尋ねられていたからだ。

上海から留学してきた彼は言った、昼寝をすれば疲れがとれて、午後の仕事も勉強もはかどり効率がよいし、健康にも良いにちがいない。

私は、そのとき日本人が昼寝をしない理由を示せなかったが、今やっと判った。日本人はこまめに居眠りをするため、昼寝をする必要がないのだ。おそらく、日本人が長寿である理由も整った医療制度のおかげではなく、居眠りの効用であろう。

さて、今日の病院からの帰り道。片道3車線の国道を走るのだが、前の車がいやに左右に揺れて走る。

間違いなく、うとうとしながら走っているのだ。私は車間距離をあけて、後ろをついて行った。信号が赤になり、ゴツッと音がして前の車は止まった。

2台前の車が、信号で止まったところに、止まりきれずに後ろから突っ込んだのだ。幸い、軽い接触事故程度で済んだようであった。

日本は居眠りに寛容な文化を持つ国なのであろうが、眠られると困る状況というのはある。

実のところ、居眠り運転をする医師は多いのではないか。給料の安い大学病院の医師は、生活費を稼ぐために遠い病院にでも、過酷な勤務の合間を縫って、週に1−2日は仕事に行かざるをえない。

前の日が、患者の急変のために徹夜であっても行くしかない(もちろん、時間外手当など、全く大学病院が出すわけがない。今は、少しは改善されたのかしら?)。

私も大学病院にいたときは、週に一度、高速道路を使い片道2時間以上かけて、隣の県の病院で外来をするために車を走らせていたが、運転中は睡魔と戦い続けていた。

同じ病院に通っていた同僚は交通事故を起こしたが、なぜ前の車にぶつかったのか覚えていないと言っていた。たぶん、眠っていたため覚えていないのであろう。

民主党政権に変わって、厚生労働省は、このような実態を把握する気はあるのだろうか?大学病院の人件費を抑制するために、医師には過剰な負担がかかっているのだ。

(写真は9年前の私の居眠りの結果。街路樹と激突してBMWは見事に廃車となった。しかし、寝ていたためか、体にはめだった外傷は無く、仕事も休まず。)

 

 

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